福本豊さん 間違って引退の逸話は「ええ、その通りですね」 翌年も続行の予定が「ほな、やめよかー」

[ 2022年1月24日 18:29 ]

福本豊氏
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 阪急(現オリックス)黄金時代の選手で通算1065盗塁、シーズン106盗塁など驚異的な日本記録で知られる野球解説者の福本豊さん(74)が23日に放送されたTBSラジオ「日本生命presents石橋貴明のGATE7」(日曜前7・00)にリモートでゲスト出演。パーソナリティーを務めるお笑いコンビ「とんねるず」の石橋貴明(60)を相手に現役時代の思い出を語った。

 その中で、1988年シーズンを最後に現役引退した時の伝説のエピソードについてもあっさりと認めた。石橋に「22歳から42歳まで20年間、88年まで福本さん、やられて。20年間もやれると思われてました?」と振られると「いや、まだやれる思てましたね」と楽しそうな声で回答。石橋に「本当なんですか?間違えて名前呼ばれてしまってやめたって…」とオリックスへの身売りがすでに決まっていた1988年10月23日、阪急として最後の西宮球場での試合後あいさつで当時の上田利治監督(2017年死去、享年80)がすでに山田久志が引退表明していたこともあって「去る山田久志、そして残る福本」と言うつもりだったのを間違えて「去る山田、そして福本」と言ってしまったという逸話に触れると「ええ、その通りですね」とあっさり認めた。

 「間違うていうたっていうふうに監督はいうてますけど。『きょうでやめる山田、そして残る福本』を『きょうでやめる山田、福本』とスッというてしまった。それで、しゃーないないうて。で、やめました」とあっけらかんと当時を振り返る福本さんに、石橋も「なんで言わなかったんですか?『いや、僕はもう1年やります』って」と苦笑い。だが、福本さんは「言いたかったけども、ちょうど終わってから広報室で取材を受けたんですけど。担当記者がみな『フクさん、これ言わなあかんやろ』って言われたんですけど、いうてもしゃーないないうて。ほな、やめよかーなったんです」とこれまたあっけらかん。

 あまりに豪快なエピソードに石橋は「そ、そんなあっさりやめられちゃったんですか?」と聞き返したが、福本さんは「ちょうどもうその時は20年間お世話になって阪急からオリックスに球団譲渡があったんで。ちょうど節目やろって知り合いから言われたんですよ。チームが変わるからね。阪急ブレーブス(のまま)やったら(引退は)なかったかもわからん」としつつ「もうちょっとやりたかったですねぇ」と話していた。

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