“世界の盗塁王”福本豊さん、ドラ7でのプロ入りは偶然?「ついでやったんです」「それが化けましたね」

[ 2022年1月24日 17:19 ]

福本豊氏
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 阪急(現オリックス)黄金時代の選手で通算1065盗塁、シーズン106盗塁など驚異的な日本記録で知られる野球解説者の福本豊さん(74)が23日に放送されたTBSラジオ「日本生命presents石橋貴明のGATE7」(日曜前7・00)にリモートでゲスト出演。パーソナリティーを務めるお笑いコンビ「とんねるず」の石橋貴明(60)を相手に現役時代の思い出を語った。

 2021年シーズンにオリックスが25年ぶりのパ・リーグ優勝を果たしたこともあり「君は阪急ブレーブスを知っているか!?」がこの日のテーマ。「世界の福本」「世界の盗塁王」の異名を持つ伝説の名プレーヤー、福本さんとオンラインでつながると、石橋は「福本さん、もう記録がすべてすさまじいですね!」とのっけからボルテージが一気に上がった。

 「皆さん、盗塁、盗塁とイメージされてますけど、当然1065ということで断トツなんですけど、盗塁王13回も獲ってますからあれなんですけど、1065盗塁するには塁に出なきゃいけないわけですよ。当然のようにヒットを打つ、四球を選ぶ。そういうことを含め塁に出なきゃいけないんですけど、ヒットの数2543ですよ?歴代5位。そして本塁打が208本で先頭打者本塁打が歴代1位の43本も打っている。三塁打も歴代1位の115。そしてダイヤモンドグラブ賞(現ゴールデングラブ賞)はなんと12年連続受賞。これもNPB最多、ということで」と石橋。「どうですか?福本さん。この自分の記録、改めて振り返ってみると」と水を向けた。

 すると、福本さんは「いや、あんまりね。ピンときませんね」とあっけらかん。「ただ一生懸命やってたら、そういう積み重ねになったということ。ああ、そうやったんや…いう感じでしたね」とあっさりと口にした。1968年ドラフト7位で阪急に入団したが、大人になっても身長は170センチに届かず、幼少期からずっと「小さいからなー」「小さいからなー」と言われ続けてきたそうで「『小さい』いうのは慣れてましてね。小さいのがプロに行けるのが不思議で仕方なかったし。挑戦はしてやろうかって思って入ったんです。アカンでもともとで。それが化けましたね」と福本さん。阪急のドラフト同期は1位が山田久志さん(73)、2位が加藤秀司さん(73)で福本さんを含めて3人が名球会入りを果たした。

 「こんなん、ないですよね。ピッチャー、内野手、外野手。3人が同期入団で名球会入ったんですね」。1学年下の加藤さんとは社会人の松下電器でともにプレーしていたが「自分は小さいからプロには縁がない」と思っていたところ「たまたま加藤を見に来たスカウトがついでに福本を見たわけです。足、速いから。ついで。ついでやったんです。足、速いからこの子オモロイな、いう感じで獲ったみたいです」と楽しそうにプロ入り秘話を明かしていた。

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