楽天・松井裕、朝活で勝つ!マー君から意識改革の金言 「体と会話して」1年戦える体調管理を

[ 2022年1月24日 05:30 ]

公開自主トレでキャッチボールする楽天の松井裕(撮影・島崎 忠彦)
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 楽天の守護神・松井裕樹投手(26)が23日、仙台市の楽天生命パークで自主トレを公開後、オンライン取材に応えた。合同自主トレを行う田中将大投手(33)からは1年間、戦い抜くための意識改革の助言を受けた。今季目標には60試合登板と防御率0点台を設定。達成ならあと35セーブに迫っている、通算200セーブが見えてくる。

 迷いもなくマウンドから降りた。室内ブルペンに入った松井裕が投じたのはわずか10球。「あまり良くなかったから。整える練習をして、いいフォームを続けたい」。自分自身と向き合う習慣で、惰性のような練習はしないと決めていた。

 昨年は不本意に終わった。7月までセーブを稼ぎながら、8月末に右太腿痛で戦線離脱。約3カ月ぶりに復帰したロッテとのCSファーストS第1戦では、痛恨の同点弾を浴びた。「CSで悔しさを持つことができた。その思いを忘れず取り組んできた」。シーズンを通して戦い抜き、雪辱を期す今季へ。日米通算181勝右腕の金言に、自らの進むべき道を確信した。

 自主トレを行う田中将に対し、調整法への質問をぶつけた。「年間のマネジメント。練習量のコントロールだったり、毎日の試合への向き合い方とかを聞きました」。響いたのは、起床から練習開始までの時間の大切さ。「日々のコンディショニング、状態の把握に力を入れてます。朝起きて練習に入るまで、自分の体と会話して確認する作業をしっかりするようになりました」。日々の体調に合わせて練習量を調整するのも、プロで生き抜くすべ。そのためには自身との対話が不可欠で、この日、ブルペン投球を切り上げたのも、自問自答の結果からだった。

 今季の最大目標は「優勝したい」。3年ぶりに復活予定の延長12回制を念頭に「60試合くらい投げて防御率は0点台。チームのため回またぎだったり連投だったり。毎日投げたいタイプなので」とした。あと35セーブに迫った通算200セーブを今季達成すれば、史上最年少記録となる。「それは34セーブした段階で見るもの。先の景色は特に意識していない」という言葉は本心だ。(伊藤 幸男)

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