阪神・青柳 初の開幕投手&15勝へ進化 昨季の配球「壊して」 組み合わせ無限大「引き出しを多く」

[ 2022年1月24日 05:30 ]

阪神・青柳
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 阪神・青柳晃洋投手(28)が23日に甲子園と鳴尾浜の球団施設で自主トレし、投手2冠(13勝、勝率・684)に輝いた昨季の配球を“破壊”する考えを明かした。数年来の対戦を重ねたことで敵軍に傾向と対策が蓄積されていることを想定。初の開幕投手と自己最多更新の15勝を目標に掲げる7年目の今季へ新たな投球術の“創造”を期した。

 アピールの場だった昨春までと違い、開幕を見据えた調整を思い描く7年目の春。キャンプのテーマも変わった。青柳は「壊していけたら…」と表現した。

 「3年間(先発)ローテで回ったら配球の偏りが出てくる。ずっと組ませてもらった梅野さんのクセ、僕の配球パターンもある。新球を投げるというより、いまあるボールをどう使ったら、もっと有効なのかな、と」

 19年から3年連続で規定投球回を満たし、計71度の先発で対戦を重ねれば、一定の傾向が出て当然だ。配球の約半分を占めるツーシームにスライダーやシンカーを組み合わせ、アウトの約半分をゴロで稼いできた。

 「基本はある」と確立した投球スタイルに自負心を持つ一方、「毎年後半に入って勝てなくなる」とも自覚。昨季も8月下旬から10月初旬まで5試合未勝利の期間があった。「狙われたら圧倒できるボールではない。パターンやバリエーションを増やし、引き出しを多くしたい」。同じツーシームやシンカーでも投げるコースや使うカウントを変えれば、違う色が出る。多投していなかったカーブなどにも活用の余地があり、新球がなくても組み合わせは無限大だ。

 破壊と創造には捕手陣との対話が欠かせない。昨季は梅野と21試合、坂本と4試合組んだ。「キャンプならいろんな捕手と組む機会があって吸収できると思う。捕手任せではなく、捕手と会話して試合をつくれるように」。オープン戦など実戦調整についても「どこまで見せるか。打者がどんな反応をするか。成功すれば自信を持って投げられる」と結果ではなく準備を重視した。昨年12月の時点で初の開幕投手に名乗り。「頭の部分、野球脳を成長させる期間にしたい」。言葉の端々から頼もしさが伝わってきた。

 【昨季は梅野がメイン女房役】青柳は昨季の登板25試合中21試合で梅野、4試合で坂本とバッテリーを組んだ。それぞれの成績は梅野が11勝5敗、防御率2・42。坂本が2勝1敗、防御率2・41。

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