ソフトB ドラ1・球打は野球物まね名人 名選手の形態模写で飛躍だ 父はマキタスポーツと知り合い

[ 2022年1月10日 05:30 ]

<ソフトバンク>ノックを受け笑顔を見せる風間(撮影・岡田 丈靖)
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 特技の形態模写を生かしてブレークする。ソフトバンクのドラフト1位ルーキー・風間球打投手(18=ノースアジア大明桜)が9日、筑後のファーム施設でキャッチボールなどで調整。千賀、MLBの右腕ビューラー(ドジャース)らの投球フォームを見事に“再現”した。物まねが得意な芸人・マキタスポーツとも知り合いの剛腕は各投手のいいとこ取りを狙う。球団が体重移動を分析するプレートを同施設内に設置することも判明。球打にとっても武器になる。

 キャッチボール中に、風間が持ち前の模写能力を見せつけた。40~50メートルの距離で、各1球ずつ千賀、サブマリンの高橋礼という先輩右腕に加えて米ドジャースの右腕、ビューラーの投球フォームをコピーして投げた。

 「普段も練習で(他投手の)まねをよくします。物まねは見て学ぶ、いいところがたくさんあるので大事かなというのはある。練習から(まねて)投げると球質が良く感じる」

 世代最速157キロを投じる本格派。現在の投球フォームも米メジャー流のいいとこ取りを集めて完成させたという。「自分は意外に投げ方はメジャー的。外国人の足の上げ方がしっくりきていて、いろんな投手を交ぜたみたいな感じ」。特技の形態模写が生きてドラフト1位右腕に成長したことを明かした。今後も「凄い投手ばかりなので大事かなと」。見よう見まねで先輩のいい動きを吸収するプランもにおわせた。

 昨年12月のファンフェス中。風間は新入団発表での自己紹介で「どんだけ~!」とタレントのIKKOの物まねをポーズ付きで披露し“声帯”模写能力の高さも示した。

 実は地元山梨が生んだマルチ芸人のマキタスポーツが父・啓介さんと高校時代からの友人だ。幼少期から交流は続き、今年のお正月には“マキタおじさん家族”が実家に泊まりに来た。お年玉ももらい、登板日の観戦の約束などで盛り上がったという。「やっぱり面白いし、凄いです。自分も、もっとブレークして頑張ろうと」。幼いときから自然とコピー能力が培われてきた右腕は、新春から決意を新たにしてきた。

 観察眼を生かして、マルチに投手のいいとこ取りを狙う風間。大器、素質に加えて、吸収力も兼ね備えている。(井上 満夫)

 ◇マキタスポーツ ワタナベエンターテインメント所属の芸人。1970年(昭45)1月25日生まれ、山梨県山梨市出身の51歳。本名は槙田雄司。芸名は実家のスポーツ用品店から。ミュージシャン、文筆家、俳優とマルチに活動中。俳優として映画「苦役列車」に出演し、ブルーリボン賞新人賞を受賞。

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