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阪神ドラ1・森木 「一日一日を大切に」プロ第一歩 矢野監督の教え「終わりの始まり」胸に刻んだ

[ 2022年1月10日 05:30 ]

<阪神新人合同自主トレ> 笑顔でウォーミングアップを行(左から)う森木、前川、伊藤稜(撮影・大森 寛明)
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 阪神の新人合同自主トレが9日に鳴尾浜の球団施設で始まった。ドラフト1位・森木大智投手(18=高知)は視察に訪れた矢野燿大監督(53)の訓示「終わりの始まり」を胸に刻み、プロとしての第一歩を踏み出した。新型コロナウイルス陽性で入寮を見合わせているドラフト5位・岡留英貴投手(22=亜大)を除く7選手が参加した。

 矢野監督は7人を前に訓示した。説いたのはプロ野球人生の「終わりを思い描く」ことだ。

 「いつか辞めるときが来る。自分に期待しながら頑張っていくぞ…と考えながら、でも、一方で(現役はいつかは必ず)終わってしまう。悔いのないように人生を歩んでもらいたいから、その両方を話した」

 理想は誰もが順風満帆なプロ野球人生を歩むこと。いや、たとえ超一流に上り詰めたとしても、永遠にプロ野球選手ではいられない。新人合同自主トレ初日の晴れの日をあえて「終わりの始まり」と表現し、日々の過ごし方を考えさせた。現役時代はトレードを経験するなど猛虎の正妻に定着するなど何度も壁に直面。悔しい体験談も披露し、後悔のない野球人生への道筋を示した。

 ドラフト1位・森木は「一日一日を大切に…という言葉をいただいた」と表情を引き締めて受け止めた。

 「プロ野球生活の始まりでもあり、終わりにも近づいている。どういう形で終わりたいのか。心に残った。最終目標を決めて逆算。それに似ているのかな」

 矢野監督からは「将来エースとしてタイガースを引っ張る姿を楽しみにしている」と期待され、「一番頼られる投手になりたい。チームを絶対勝たせたい思いを持っている。それをプレーで体現したい」と呼応した。そして、現役をまっとうした先に「野球をする子が少しでも増えればいい。僕の影響によって増えたことが実感できれば…」と未来図を思い描いた。

 最速154キロを誇る大器。伸びしろは無限大で、初めてのキャンプは高知・安芸の2軍組で迎えることが濃厚だ。「地道にやっていくしかない。焦ってもムダなこと。自分を見つめて、一歩一歩を踏んでいくことが大事だと思う」。午前中は屋外でキャッチボールなど、午後は室内で体づくりに励んだ。小さくても、大切な第一歩だった。(石崎 祥平)

 《矢野監督過去の訓示》
 ★19年1月10日 近本ら7人に自身の現役生活20年間を踏まえた長寿の秘訣(ひけつ)を伝授。「うまいやつが残るわけじゃない。“俺はやってやる”とか“生き残っていく”とか、考え方で変われる」

 ★20年1月8日 西純ら8人に失敗をいかに楽しんで取り組めるかを説いた。「夢と感動を与える選手になっていけるよう、俺らも全力を尽くす。頑張ろう」

 ★21年1月9日 佐藤輝ら9人に“壁にぶつかれ”と激励。「壁にぶつかれば、より成長していける。順調ってそんなにない。悩んだり苦しんだりすることが絶対にある」

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