西武ドラ2・佐藤 “工藤カーブ”で「新人王」!緩急生かすために新球習得意欲

[ 2022年1月10日 05:30 ]

キャッチボールする佐藤(左)と工藤の投球フォーム
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 西武のドラフト2位・佐藤(筑波大)が新球として、カーブの習得を掲げた。球団の左腕では、工藤公康が同球種を代名詞に通算224勝を挙げた。佐藤の変化球はスライダーとチェンジアップの2球種で「他の球種も増やしたい。緩急という部分で115キロ前後のカーブ。球速差を使えたら」と説明した。

 埼玉県所沢市のカーミニークフィールドでの新人合同自主トレ。同1位・隅田(西日本工大)とのキャッチボールで試投した。球にブレーキを利かせる。カーブを投げ返されると、自分の変化と比較してまた投げた。

 縦に割れる「工藤カーブ」は、直球との球速差が30~40キロ。最速152キロの佐藤にとって同程度の球速差が理想となる。工藤氏は1メートル76、佐藤は1メートル82で、共に約80キロと体格は似ている。リリースポイントの高さと肘の角度はほぼ一緒。参考としたのではなく、「自分の感覚が一番大事」と自然体で一致した。

 首都大学リーグでは1球も投げなかったが、昨年11月の入れ替え戦で数球試した。20日までにブルペンで投球練習を開始する予定。緩急だけでなく、高低を使うために「フォークも投げてみたい」とさらなる新球習得に意欲を示した。グラブは西武カラーの濃い青色に新調。「開幕1軍で、目標である新人王を獲れるように1年間投げ抜きたい」と口にした。(神田 佑)

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2022年1月10日のニュース