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阪神・佐藤輝 三塁奪取へ特守漬け地獄の春!井上ヘッドが鬼キャンプ予告「去年はお客さん」容赦なく鍛える

[ 2022年1月10日 05:30 ]

軽快にノックを受ける佐藤輝(撮影・平嶋 理子)
Photo By スポニチ

 阪神・佐藤輝明内野手(22)が9日、井上一樹ヘッドコーチ(50)から「地獄キャンプ」を予告された。鳴尾浜球場での自主トレを開始し、新人視察に訪れていた同ヘッドと新年初対面。1年目で“お客さん待遇”だった昨春キャンプから一転して容赦なく鍛え上げることを示唆され、思わず背筋を伸ばした。

 年始のあいさつに駆け寄った佐藤輝に、井上ヘッドコーチが何やら熱い言葉を投げかけた。時間にして約5分。その一端を明かした。

 「言ったのは、“今年は2年目。去年はお客さん扱いをしたところがあったけど、分かってんだろ?後半はあんだけバテて体力がないことが実証されたやろ”って。去年は“まあ、まあ、まあ”というところがあったけど、(今年は)自ら早く球場に出てきてバットを振るとか、守備を受けるとか。体力がないという自覚を持ってね。(中野)拓夢もだけど、“お前ら2人は俺は厳しくいくぞ”というのは言った」

 前半戦は大暴れをした怪物新人も、後半に急失速。井上ヘッドは、その大きな要因が1年間戦う上での体力不足と見ている。伏線は、同ヘッドが中日時代に選手、コーチとして指導を受けた落合博満元監督の発言だ。昨年末に掛布雅之氏と対談したラジオ番組でチームの課題を「体力不足」とバッサリ。その対策として「井上一樹が中日でどういう練習して優勝したか知っている。それを取り入れられるか、選手が聞く耳があるかどうかだ」と“名指し”された。

 「たまたまSNSで見たけど、落合元監督が“キャンプは(体の)貯金をつくるところ。それを一番知っているのは井上一樹”と言ったでしょ。それを見てドキッとした」

 恩師に指摘されたから…というわけではないが、就任8年間で優勝4度の名将のノウハウは熟知。「新人」の縛りが取れた佐藤輝をホンモノのプロ野球選手の体に鍛え上げる決意を強くした。一つ一つの練習に目を光らせ、本人が希望する三塁での特守も「ありだね。逆に彼が三塁練習をガンガン(周囲に)見せつければ、他の内野陣も刺激を受ける」と歓迎した。

 元来マイペースな佐藤輝自身は「いや、頑張ろうかなって感じです」と、ヘッドの熱意にやや気おされ気味?ながら、「自分に必要なことをやっていきたい」と表情を引き締めた。昨季後半の悔しさと、課題は本人が一番分かっている。“鬼ヘッド”の下、2度目の宜野座でどんな進化を遂げてくれるか楽しみだ。(山添 晴治)

 ○…佐藤輝は昨季終盤から抱えた左膝痛からの回復を強調し、「ほぼほぼ(全開で)いけるところまできています」と今春キャンプには万全の状態で入れる見通しを示した。昨秋練習は守備、走塁などで一部別メニューだった。現状も完治を最優先に調整中で、今月中には全力での打撃練習を再開予定。その先には「地獄の春」が待っている。

 ▽昨春キャンプの佐藤輝 初日から高い弾道の飛球を連発して大砲の資質を実証。シートノックでは外野と三塁に就き、特守は外野が主だった。大山が腰背部の張りで別メニュー調整になった第3クール途中から三塁練習が増え、練習試合でも4試合に三塁出場。三塁特守は3月1日の打ち上げまで3回程度だった。沖縄滞在中は紅白戦も含めて11度の実戦に全て出場し、打率.366(41打数15安打)、2本塁打、9打点で終えた。

 《落合氏は「基礎体力がない」》落合博満氏は9日のTBS系「サンデーモーニング」に生出演し、再び佐藤輝に言及した。「昨年は良くやった方。(24本塁打は)立派なもん」と評価しながら「ただ、何十打席(59打席)もノーヒットというのはちょっとね。体力不足でしょうね。基礎体力がない」と断言。「アマチュアからプロに入って、体の大きい小さいじゃなく基礎体力がまず違う。プロの方が数段上」と持論を展開した。

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