オリ・由伸は負けない男!勝利投手逃すも魂の112球 次回登板へ「納得できない部分を調整したい」

[ 2021年11月21日 05:30 ]

SMBC日本シリーズ2021第1戦   オリックス4-3ヤクルト ( 2021年11月20日    京セラD )

<オ・ヤ>6回を1失点で投げ終え、若月(左)とタッチする山本(撮影・成瀬 徹)
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 勝利投手にはなれなかったが、絶対エースの力は存分に見せつけた。オリックス・山本が6回を5安打1失点でゲームメークし、間違いなくサヨナラ勝ちを呼び込む一因となった。

 「チームが勝ったので良かったですが、(フォームが)縦振りとか横ぶりになったとか、試合中に修正もできずダラダラと…。先制点も与えてしまって悔しかったです」

 6回に2四球で招いた1死一、二塁から中村に150キロの真っすぐを中前へ打たれ、先制を許した。投げ合った奥川より先に失点したことが悔しい。10月25日の楽天戦は9回4安打完封、11月10日のCSファイナルS初戦のロッテ戦も9回4安打完封。連続無失点は23イニングで止まった。

 2回無死一塁からはサンタナ、中村を連続三振。オスナの三ゴロ失策で一、二塁となっても宮本を空振り三振で切り抜けた。3回も1死一、二塁から山田、村上を連続三振。要所では一段ギアを上げてバットに当てさせなかった。ただ、ヤクルト打線のしぶとさに苦しめられた。5回まで95球とスタミナを奪われ、失点につながった6回の2四球は無関係ではないはずだ。

 レギュラーシーズンは球団新記録の15連勝で終了。起点になったのが7回2失点で勝った5月28日のヤクルト戦だった。18勝5敗で最多勝&勝率第1位(・783)、防御率1・39、206奪三振で投手4冠に輝いた。さらに4完封、若月と選ばれた最優秀バッテリー賞と“6冠”…。

 「次ももしかしたら回ってくるかもしれないですが、個人的には納得できない部分をしっかりと調整したいです」

 降板後の打線の奮起で黒星が消えたのも、絶対的エースの神通力か。順番通りなら第6戦。次回のマウンドがあれば、1点もやらないつもりだ。

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