虎「2001年年生まれ」井上、遠藤、藤田はそろって現状維持で更改 奥川、佐々木朗に追いつき追い越せ

[ 2021年11月21日 13:00 ]

契約更改を終え、会見する井上広大(代表撮影)
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 阪神・井上広大外野手(20)、遠藤成内野手(20)、藤田健斗捕手(20)が21日に西宮市内の球団事務所で交渉し、それぞれ年俸720万円、500万円、500万円の現状維持で契約を更改した。

 井上はウエスタン・リーグ68試合で打率・267、9本塁打、50打点の成績を残し、打点王に輝いた。1軍出場はなかった一方、東京五輪中断期間に開催されたエキシビションマッチのオリックス戦で同世代の宮城から左前打を放った。8月20日に右足脛骨を骨折して離脱。「ケガをしない体つくりを今からやっていきたい。今年は1軍に出ていない。しっかりと準備して優勝を目指して1試合でも多く戦いたい」と来季を見据えた。

 履正社3年の春夏の甲子園大会で対戦するなど好敵手だった奥川(星稜→ヤクルト)が日本シリーズの大舞台で登板。「奥川だけでなく、いろんな投手が上の世界で頑張っているのを見ると、対戦したい」と刺激を受けた様子だった。

 名門の東海大相模で高校通算45本塁打を誇った遠藤は同リーグで86試合、打率・235、21打点。「1軍で出るなら始めは守備や走塁。しっかり鍛えて来季につなげたい」。奥川との対戦を熱望し、「昨日も日本シリーズで投げていた。真っすぐを打ち返せるようにしたい」と意気込んだ。

 藤田は同リーグで32試合、打率・143。「来年は勝負の年になるので、準備してキャンプから、いいスタートを切りたい。磨くのは、まず守備の部分だと思う。身近に梅野さんという最高のお手本がいる。反応の早さが全然足りていない。梅野さんに追いつけるようにやっていきたい」。19年夏の甲子園大会では中京学院大中京(現中京)の4番主将として4強入りに貢献。同4月に参加したU18日本代表候補合宿では佐々木朗(大船渡→ロッテ)が計測した国内高校生史上最速の「163キロを受けた男」として注目を浴びた。

 2001年生まれで今季が高卒2年目。他球団では活躍が目立つ世代だけに、虎の3人組にも来季飛躍への期待が高まる。

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