松坂大輔さんも震えた投手戦 宮城に「末恐ろしい。2年目とは思えない」 初完封の高橋は「思わず拍手」

[ 2021年11月21日 21:16 ]

SMBC日本シリーズ2021第2戦   ヤクルト2ー0オリックス ( 2021年11月21日    京セラD )

松坂大輔投手
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 今季限りで西武で現役を引退した松坂大輔投手(41)が21日、日本シリーズ第2戦を中継するテレビ東京でゲスト解説者として出演した。

 20日に解説者デビューを果たした松坂が2日連続の“登板”。オリックス先発の2年目左腕・宮城の印象について「2年目とは思えない落ち着いたマウンドさばきだと思います」と評価。また、宮城の良さを「ストレートと変化球の腕の振りが変わらないところ」とした。

 ストライク先行の投球にも「非常にテンポがいい」とし、レギュラーシーズンと変わらぬ姿に「緊張しそうな試合なんですけど、普段と変わらないいいリズムとテンポ、そしていい表情してる。普段通りに投げられる気持ちの強さ、落ち着きも凄い」と絶賛した。

 4回2死の時点で完全投球に「末恐ろしいピッチングをしている」。プレートの位置を工夫していることに「うまい。僕も変えたりしてましたけど、こんなに細かくは変えていない。すごい。2年目とは思えない」と驚いていた。

 ヤクルトの先発・高橋については「気持ちのいい真っすぐを投げる」と評価。5回まで両投手譲らず0-0に「しびれる試合。両チームとも、いいところがよく出てる試合」。

 5回終了後のグラウンド整備の中断中にはイチローとの初対戦を振り返り「三振を取ることだけを考えていた。三振しか取りたくなかった」と当時の心境を明かす場面もあった。

 6回1死一、二塁のピンチで宮城が塩見をストレートで空振り三振に抑えると「修正能力の高さも驚かされる」と、投手としての完成度に脱帽。第1戦で好投したヤクルト・奥川、ロッテ・佐々木と同学年に「楽しみな世代」とし“〇〇世代”と呼ばれることに「誰になってもおかしくない世代」と言及した。

 7回2/3を投げ、7奪三振1四球1失点で降板した宮城の投球に「素晴らしいピッチングだった」と労った。先制点をもらい8回のマウンドに上がった高橋が1死後に四球で走者を許すと「次のイニングのことは考えずに、このイニング全力で、全てを使い果たすぐらいのつもりで投げていっていい」と語った。

 高橋は9回133球を投げ、日本シリーズでプロ初完投初完封したことに「荒れるイメージの方があるピッチャーなんですけど、今日は1試合を通して、いいところに投げ続けていた。高橋くんにとってもヤクルトにとっても大きな1勝。ヤクルトに勢いを取り戻す素晴らしいピッチングだった。思わず最後は拍手したくなるというか、途中から自分も投げている気持ちになって見てました」と刺激を受けていた。

 そして、試合終了後に「1戦目も2戦目も、一ファンとして見てて、しびれる試合。そして疲れる試合でしたね」と笑った。

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