浜松開誠館 実力十分“新鮮力”を武器に初聖地目指す 静岡大会組み合わせ抽選会

[ 2021年6月27日 09:39 ]

<浜松開誠館>野手としても非凡、最速137キロの快速球とスライダーが武器の広崎
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 第103回全国高校野球選手権静岡大会の組み合わせ抽選会が27日、静岡市内で行われる。コロナ禍で開催された昨夏代替静岡県大会(2020年夏季県高校野球大会)準優勝の浜松開誠館が、実力のある1年生の“新鮮力”を武器に初の甲子園出場へまい進する。

 元中日外野手で、常葉菊川(現常葉大菊川)監督時代の08年夏に全国準優勝に導いた佐野心監督(54)が「歴代最高の素材が集まった」と絶賛するルーキーたちが、早速夏に輝きを放つ。その代表は広崎漣と近藤愛斗の左右両腕だ。打者としてもセンスの片鱗を見せる広崎は吉川美南ボーイズ(埼玉)時代から注目の選手で、最速137キロの快速球とスライダーが武器。一方の近藤は浜松ボーイズ時代に2年連続夏季全国大会出場(昨夏はコロナ禍で中止)の原動力で、直球の最速は早くも143キロまで伸ばしている。

 今月23日の湖西戦(練習試合)ではそろって3回無失点と好投。登板を重ねながら自信を深めている。広崎は「甲子園に行くためにここに来ました。自分も3年生同様、最後の夏だと思って1球1球全力で投げていきます」と力強い。コンスタントに140キロ台を計測する近藤も「誰にも負けたくない。150キロを出すつもりで、3年生のために頑張りたいです」と気合十分。

 この2人以外にも「守りだけならお金を取れる」(佐野監督)と表現した吉松礼翔二塁手(奈良中央リトルシニア出身)や、ロングティー打で練習場のバックスクリーン超えを放つパワーヒッター本多駿左翼手(浜松開誠館中出身)など楽しみな逸材がいっぱいだ。(小澤 秀人)

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