広島・大道「自分と戦いたい」とスマホのSNS機能を削除 情報遮断でつかんだ先発初勝利

[ 2021年6月27日 05:30 ]

セ・リーグ   広島11ー5中日 ( 2021年6月26日    マツダ )

<広・中>力投した広島・大道(撮影・成瀬 徹)
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 広島のドラフト3位・大道が救援から転向3戦目で先発初勝利をつかんだ。「ホームなので、すごい力を感じられる。こうやって勝つと、スゴくうれしいし、やりがいがある」。殊勲のお立ち台から晴れやかな顔で赤く染まった本拠地の光景を見上げた。

 初回に先手を許しても自ら取り返した。同点に追いついた2回、なお2死一、二塁から右中間へプロ初安打&初打点となる決勝の2点二塁打。以降は尻上がりに調子を上げた。豪快なフォームから最速146キロの直球にスライダー、スプリットなどを効果的に配球。疲れが見えた6回に捕まったが、自己最長の5回2/3を8安打5失点でしのいだ。

 「守備に助けられたし、打線にも恵まれて勝てました」

 今月中旬にツイッター、インスタグラムなどのアカウントを削除。スマホを「ガラケーくらいのレベルの機能にしました」と笑う。「いい意味で情報が入ってこない。自分と世間の戦いではなく、自分と戦いたい」。覚悟を固めてマウンドに向かい、結果を出した。

 手元に戻ってきた先発初勝利、初安打の2つの記念球は観戦した父・貴志さんに贈る。「考えすぎてやるのではなく、どんどん攻めて、イキのいい感じで行きたい」。浮上の原動力となるため、全力で腕を振る決意だ。

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