巨人・北村 3安打3打点のプロ初猛打賞 チーム6連勝&首位阪神と3・5差

[ 2021年6月27日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人10ー3ヤクルト ( 2021年6月26日    神宮 )

<ヤ・巨>3回1死一、二塁、3ランを放つ北村(撮影・白鳥 佳樹)
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 虎の背中が見えてきた。巨人は26日、ヤクルトに10―3と大勝し、今季最長タイの6連勝。首位・阪神が敗れたため、最大8あったゲーム差を3・5まで縮めた。4年目の北村拓己内野手(25)が3回に左越え2号3ランを含む3安打3打点とプロ初の猛打賞。今季初本塁打となる3ランを放った22日の地元・金沢での一戦に続いて勝利に貢献した。

 地元・金沢での凱旋弾から4日後。原監督から「地元で活躍したというだけではいけない」とハッパを掛けられていた北村が、またしても思い出の球場で躍動した。

 「人生の中でもなかなかないぐらい良い感触だった」。3回だ。3―2と勝ち越し、なお1死一、二塁で左翼席中段へ2号3ラン。豪快な一発で小川を降板させた。直前に元木ヘッドコーチから「低めの変化球をケアして浮いてきた球を打て」と受けた助言を実践。真ん中に浮いたフォークを捉えた。2回には右翼線二塁打、4回には左前打。三塁打が出ればサイクル安打という活躍だった。

 亜大時代に慣れ親しんだ神宮。北村にとってのターニングポイントは3年時だ。春にレギュラーをつかみ、迎えた専大との秋の東都大学リーグ開幕戦。この球場で同じ左越え3ランを放ち、3安打4打点でレギュラーの座を確固たるものにした。この年は大学日本代表にも選出されるなど大きく飛躍し、プロ注目の存在となった。

 巨人での定位置獲りへ、課題は対右投手だった。昨季は右腕に打率・185だったが、今季は・471と大きく改善。二塁のライバル・吉川が左手中指骨折で離脱したチームの危機は、自身のチャンスでもある。「右左関係なく打たないといけない。全力で結果を残しにいって、チームに貢献する。それがレギュラーになっていく一つの道」と燃える。

 6連勝に導き、阪神とは3・5ゲーム差に。原監督は「(選手として)できたてホヤホヤ。本当の意味で良いスタートを切ったと思って、勇猛果敢に戦ってほしい」と、さらなる進撃に期待した。(田中 健人)

 《先発二塁手の猛打賞は今季2人目》巨人が今季4度目の2桁得点を挙げ、19日の阪神戦から6連勝。チームでは4月11~17日の6連勝に並ぶ今季の最多連勝になった。「7番・二塁」で先発した北村は1試合2安打は5度あったが、3安打はプロ入り以来初めてだ。チームで先発二塁手の猛打賞は5月25日楽天戦の吉川(4安打)以来今季2人目。なお、北村は6連勝中に打率・474、2本塁打、6打点。同期間のチーム内では、いずれも丸の・524、4本塁打、10打点に次ぐ2位と、連勝に大きく貢献している。

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2021年6月27日のニュース