強豪校の誘い蹴って無名の公立校選んだ「世代最強」左腕 玉野商工・長谷川「夏に勝ってプロに行きたい」

[ 2021年6月27日 05:30 ]

玉野商工・長谷川康生投手

 【高校野球連載 逸材ファイル】高校球界では無名の公立校にプロも注目する左腕がいる。玉野商工・長谷川は小学6年時にタイガースJr.入りし、ホークスJr.の右腕・関戸康介(現大阪桐蔭)と左右の“世代最強投手”と呼ばれた。

 中学時代もヤングリーグで2度の全国大会優勝。20を超える強豪校から誘いを受けたが、「話してみて面白そうだと思った」と関西(岡山)で外野手だった父・史将さんの恩師である角田篤敏監督(62)が指揮を執る地元・岡山の公立校への進学を決めた。

 武器は最速145キロの速球と切れ味鋭いスライダー。1年夏の2回戦・総社南戦で無安打無得点試合を達成し、8強入りした昨秋は2回戦の西大寺戦で延長13回を投げ抜き21三振を奪った。関西で同じ左腕の吉年滝徳(元広島)を育てた角田監督も「制球や直球のスピン、キレは長谷川が上。まだまだ伸びる」と将来性にも太鼓判を押す。

 学校のグラウンドは他部と共用で狭く、マウンドやバックネットもない。恵まれた環境ではないが「ここに来てよかった。考えて練習できたし、成長もできた。角田監督に恩返ししたい。夏に勝ってプロに行きたい」と言い切る。主将と3番打者も務めるまさに大黒柱。夏の岡山大会では19年の3回戦が最高成績のチームを初の聖地に導き、世代最強左腕の称号を取り戻す。(中澤 智晴)

 ◆長谷川 康生(はせがわ・こうき)2003年(平15)5月30日生まれ、岡山県岡山市出身の18歳。七区小1年時に岡山庭瀬シャークスで野球を始め6年時にタイガースJr.入り。灘崎中ではオール岡山でプレーし3年時に2度の全国大会優勝。玉野商工では1年春から登板。1メートル75、74キロ、左投げ左打ち。

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