DeNA・大貫 ウクレレ効果で甲子園3連戦3連勝に貢献

[ 2021年6月27日 19:29 ]

セ・リーグ   DeNA8―3阪神 ( 2021年6月27日    甲子園 )

<神・D12>勝利投手の大貫(左)はベンチ前でナインを迎える(撮影・大森 寛明)
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 初回1死一、三塁も切り抜けた。5回には3者連続二塁打を喫したが、2失点で踏みとどまった。

 DeNAの大貫晋一投手が5回6安打2失点で、中畑清監督政権時の15年以来6年ぶりの対阪神甲子園3連戦3連勝に貢献。今季2勝目に「久しぶりの1軍で最初緊張したけど、初回のピンチを抑えリズムに乗ることができた」と笑顔を見せた。

 ウクレレ効果だ!昨季10勝をマークし今季は先発陣の軸として期待された右腕は、開幕から調子が上がらず過去5試合で4敗。その4敗はすべて序盤でKOされる不調で、5月26日のオリックス戦先発以降は2軍調整が続いた。

 連打を喫するとマウンドで冷静さを失う一面を反省。そしてリラックスする精神面を養うため降格直後に「ウクレレ」を購入した。

 「2軍に落ちてウクレレ弾いてんじゃねえよと思われるから上手く(記事を)書いてください」と苦笑いしたが、自身は必死だ。

 マウンドでの緊張を抑えるため試行錯誤する投手は多い。日常から落ち着いた日々を過ごすことが重要と考えた大貫にとっては、ウクレレでの「弾き語り」もトレーニングの一つとなった。ビートルズの「レット・イット・ビー」を弾いて、ストレスをなくす生活を送りながら復帰登板に備え、結果を出した。

 6回以降は救援陣に託したが三浦監督も「球の力が強かった。2軍調整の成果を出した」と絶賛。打線も4発を含む12安打8点と投手陣を援護し、3連勝を演出した。

 借金は14に減り4位中日とのゲーム差も4。勢いがついた。29日からは、その中日と直接対決2連戦。大貫は「1回いい投球ができただけじゃ信頼は得られない。もっとアピールして信頼される投手になれるように頑張っていく」と気を引き締めて聖地を後にした。(大木 穂高)

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2021年6月27日のニュース