ソフトバンク・栗原 OP戦打率・186も「7番・左翼」で開幕先発濃厚、柳田は3番

[ 2021年3月25日 05:30 ]

打撃練習を行う栗原(撮影・中村 達也)
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 ソフトバンクの工藤公康監督(57)は24日、オープン戦で打撃不振だった栗原陵矢捕手(24)を26日のロッテとの開幕戦(ペイペイドーム)に外野で先発出場させる考えを示した。また、実戦5試合にしか出場できなかった柳田悠岐外野手(32)の3番起用に言及。2021年型の打線が固まってきた。この日チームは本拠地で練習し、迫る開幕本番に備えた。

 開幕2日前の全体練習。栗原が練習前の声出し役を任された。すると「この支配からの卒業」と故・尾崎豊さんの「卒業」の歌詞を叫んだ。オープン戦で全14試合に出場するも打率・186と不調だった。もがいた日々からの“卒業”を願いながら声を張り上げた。

 「チームを盛り上げるのと、自分を盛り上げる意味でやった。今年できるのかなという不安もあるし、どうなるか。ただただ下手くそ。神社に厄払い、お参りに行きたい」

 全体練習後には打撃コーチ陣と居残りティー打撃。そんな栗原を工藤監督は信頼し続けていた。「やってきたことを信じるしかないし、僕らは信じて試合に出す。開幕から出ることになると思う。その中で気持ち、体も一度リセットされる。オープン戦の成績が出るわけではないので、ゼロから思い切ってやってほしい」と開幕スタメンの意向を明かして奮起を促した。

 外野は激しいレギュラー争いが繰り広げられてきたが、指揮官の発言で左翼は栗原、中堅は柳田、右翼は上林の開幕スタメンが濃厚となった。23、24日と2軍戦で左翼の守備に就いたグラシアルはデスパイネとDHで併用される可能性が高い。

 そして、工藤監督の目に頼もしく映ったのが、16日の1軍合流からまだ日が浅い柳田の姿だった。この日のフリー打撃で左投手を相手に23スイングし、右翼、中堅スタンドにそれぞれ4本ずつの柵越えを披露。「ちょっとずつ試合モードになっていると思う。たくさん試合に出て打席立って、その中で打点、安打、本塁打(の数)も上げていけたら」と意気込みを口にした。工藤監督は「4番というより、僕の中では3番」とつなぎ役としての期待も懸けた。

 昨季のパ・リーグMVPの柳田と日本シリーズMVPの栗原。チームの顔となった二人が開幕ダッシュの鍵を握る。

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2021年3月25日のニュース