ヤクルトスタッフ3人コロナ感染、神宮“厳戒”開幕2日前に消毒作業に追われ…

[ 2021年3月25日 05:30 ]

練習前の円陣で球団スタッフから新型コロナウイルスの陽性判定が出たことの説明を受けるヤクルトの選手たち(撮影・尾崎 有希)
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 ヤクルトは24日、新型コロナウイルス感染を調べるPCR検査で、50代の男性スタッフ3人が陽性と判定されたと発表した。いずれも発熱、味覚障害、倦怠(けんたい)感などの症状は出ておらず、自宅で隔離している。

 監督、コーチ、選手、スタッフら87人が23日にPCR検査を受検。3人が陽性判定を受け、この日に再度、全員がPCR検査を受けた。球団は念のため、濃厚接触の可能性がある球団スタッフらに自宅待機を指示。管轄の保健所に行動履歴および接触状況を報告した結果、濃厚接触者はいないと連絡を受けた。

 シーズン開幕は2日後。26日の阪神戦の舞台となる神宮球場をはじめ、神宮クラブハウス、球団事務所の消毒を行うなど、対応に追われた。

 チームは夕方、消毒作業を終えた神宮球場で、当初の予定通りにナイター練習を実施。下半身に張りを抱えて21日のオープン戦最終戦を欠場した山田は状態について「大丈夫」と語り、新主将として開幕を間近に控えた心境を「だんだん緊張してきた。チームのためにしっかり考えながらプレーしたい」と語った。自身5度目の開幕投手を務める小川は「少しずつ緊張感も出てきています。(阪神打線は)長打を打てる選手も多いですし、小技もできる選手もいるので、何とか分断しながらできたら」と抱負を口にした。

 球団は状況を日本野球機構(NPB)事務局に報告済み。NPBが定める「新型コロナウイルス感染予防ガイドライン」に従い、チームは今後も予定通り活動を続ける。

 ▽今年のプロ野球界での主な新型コロナ感染 1月2日には日本ハムの新人で育成選手の斉藤が陽性に。ロッテ・石川は同4日にPCR検査で陽性と判定され、阪神・岩田は球団職員とともに同6日に陽性となった。ヤクルトでは主砲・村上が宮崎での自主トレ中の同6日朝に38・2度の発熱があり、PCR検査の結果、陽性が判明した。2月9日にはオリックス・ヒギンスが、3月5日にはオリックス・安達が陽性になっている。

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2021年3月25日のニュース