阪神・佐藤輝「しっかりホームラン打てるように」、内角攻めの“因縁”開幕ヤクルト戦へ誓い

[ 2021年3月25日 05:30 ]

<阪神全体練習>打撃練習中、手を合わせて拝むポーズの佐藤輝(撮影・坂田 高浩)
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 阪神のドラフト1位・佐藤輝明内野手(22=近大)が24日、4日ぶりにフリー打撃を行った。甲子園室内での全体練習に参加して55スイング。蓄積疲労の影響から21日のオリックス戦は欠場したが、力強い打球を飛ばして心配無用の様子をみせた。シーズンへの抱負を問われた際には、周囲の期待に応えるべく一発宣言。ヤクルトとの開幕カードに向けて、夜に東京入りした。

 サトテルは甲子園室内で、感触を確かめるようにバットを振り続けた。20日以来、4日ぶりに行ったフリー打撃。55スイングで時折力強い打球を飛ばしたマンモス新人は、充実の表情で26日に迫った開幕を見据えた。

 「(状態は)大丈夫です。しっかり開幕に向けて、いい準備ができたと思います」

 蓄積疲労を考慮されて21日のオープン戦最終戦・オリックス戦を欠場。鳴尾浜球場で再開された23日の全体練習では右翼でのシートノックなどはこなしたが、開幕を万全な状態で迎えさせたい首脳陣の配慮から、打撃は室内でのティー打撃にとどめていた。この日は矢野監督も見つめる中、全体練習のフルメニューを消化。不安を払しょくし、敵地・神宮へと乗り込む。

 「いよいよ始まるんだなという気持ちで。ワクワクしています。どんな結果になるか分からないですけど、楽しみたいと思います」

 キャンプから豪快な打撃でアピールを重ね、オープン戦では12球団トップの6本塁打。「しっかり自分の持ってるものを出していければいい結果は出ると思う」と自信をつかんだ。ただ、それはすでに過去の話。「シーズンでしっかり結果を残さないといけない。オープン戦から切り替えてまた一からという気持ちでやっていきます」と本番モードだ。

 敵将・高津監督は16日のオープン戦で全5打席とも内角攻めを敢行してきた。「できることは変わらない。しっかりやるべきことに集中したい」。相手に惑わされることはない。冷静に足元を見つめ、ヤクルト投手陣攻略へ力を込めた。

 「守備でも走塁でも打撃でも持ってるものをしっかり出せるように。しっかりホームランを打てるように頑張りたい」

 プロとして、求められるものは自覚している。伝説の幕開けとなる「3・26」。始まりを告げる号砲を、鳴らしてみせる。(阪井 日向)

 《モノノフ冥利に尽きる話》23日付スポニチ本紙で佐藤輝へエールを送った「ももいろクローバーZ」の高城れに(27)が同日、自身のインスタグラムで取材を受けたことを報告。同じ“モノノフ”として知られるソフトバンク・石川は、「モノノフ冥利(みょうり)に尽きる話だ。にしてもドラ1の凄さたるや。(原文まま)」とコメントした。

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