阪神・西勇 貫禄の3回完全投球 外野に打球飛ばさせず予行演習完了

[ 2021年3月25日 05:30 ]

2軍練習試合   阪神5-0四国・徳島 ※特別ルール ( 2021年3月24日    鳴尾浜 )

2回、徳島インディゴソックス・小山のゴロにグラブを差し出して捕球する阪神・西勇輝=鳴尾浜(代表撮影)
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 阪神・西勇輝投手(30)が24日、調整登板として2軍練習試合、四国・徳島戦(鳴尾浜)に先発。3回打者9人をパーフェクトに封じ、万全な仕上がりを見せた。

 初回を内野ゴロ3つに退けると、2、3回もテンポよくアウトを重ねた。この日は一度も外野に打球を飛ばさせず、32球の省エネ投球で圧倒。捕手の坂本とはベンチに下がる際に毎回投球を振り返りながら笑顔を見せ、表情は明るかった。

 22日の練習の際には「小さな変化とか微調整とかも大事だけど、心と精神的なことが大事」と開幕前ラスト登板へ心構えを明かしていた。その言葉どおり、心身充実の完璧な内容だった。

 シーズンを見据えて2回の攻撃では今春初めて打席にも立った。1死無走者の場面で、一度もバットを振ることなく見逃し三振に倒れたが、予行演習は完了。視察に訪れた矢野監督も「次の登板に対する調整というところで投げられているかなと思う。力感というのもまだ目いっぱい出しているという感じではないんで、その中でやれることやったかなという感じに見えた」とうなずいた。

 昨季務めた開幕投手の座は藤浪に譲ったが、エースの役目は変わらない。初登板が予定される30日の広島戦(マツダ)へ臨戦態勢は整った。(長谷川 凡記)

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2021年3月25日のニュース