関西国際大・武次 12奪三振で1失点完投勝利、スクイズ察知し危機回避 決勝の近大戦リリーフ起用も

[ 2020年11月7日 17:43 ]

第18回大阪市長杯争奪 関西地区大学野球選手権大会 準決勝   関西国際大2―1奈良学園大 ( 2020年11月7日    南港中央 )

<関西国際大・奈良学園大>力投する関西国際大・武次
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 大黒柱が絶大な存在感を示した。関西国際大の左腕・武次春哉(あつや)投手(4年=西脇工)が先発し、2安打1失点12奪三振で完投勝利。「いつも通り、低め、低めの意識で投げていました」と自然体で少ない援護を守り抜いた。

 2―0の4回に1点を失ったが、その後は付け入る隙を与えなかった。2―1の8回1死三塁、カウント1―0の場面ではスクイズの気配を察知。投球直前で高めに外してファウルにさせ、無失点でしのいだ。「構えがおかしいと思った」と危機回避能力も発揮。1メートル66と小柄ながら、低い重心から投げ込む最速147キロの直球とキレのあるスライダーなどを武器に、安定して回を重ねた。

 8日の決勝戦は阪神ドラフト1位・佐藤輝明(4年=仁川学院)を擁する近大と戦う。鈴木英之監督は「敬遠しようかな。昨日の試合を見ても、桁が違う。並の投手では打ち損じをしてもらうしかない」と苦笑いする。武次については展開次第でリリーフ起用する可能性を示唆。左腕は「甘い球を確実に仕留める。体はデカいけど、器用な打者」と力を認めながらも「下級生の頃からオープン戦でずっとやってきている。ホームラン(を打たれたこと)はないです」と胸を張る。関西の頂点に立つために、出番があれば、全力で強大な相手を斬る。

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2020年11月7日のニュース