誠実な広島・石原慶 引退セレモニーで何度も何度も感謝「皆さんの支えで幸せな時間過ごせた」

[ 2020年11月7日 17:53 ]

セ・リーグ   広島0-2阪神 ( 2020年11月7日    マツダスタジアム )

<広・神24> ファンにあいさつをしながら場内を一周する石原慶(撮影・大森 寛明)
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 7日の阪神戦で引退試合に臨んだ広島・石原慶幸捕手(41)が、試合後の引退セレモニーであいさつし、球団関係者やファンに向けて、感謝の意を示した。広島一筋19年、この日で1620試合目の出場となった石原慶は、誠実な男らしく、何度も何度も「感謝」した。あいさつは以下の通り。

 「まず始めに、きょう、このような場を用意してくださった松田オーナーをはじめ、球団スタッフの皆さん、本当にありがとうございます。今年は新型コロナウイルスの影響もあり、日本中、世界中が大変な中、プロ野球界も無事開幕できるかどうか、心配されましたが、最前線で闘ってくださった医療従事者の方々のおかげで、無事に開幕することができました。医療従事者の方には、本当に感謝しかありません。ありがとうございます。

 私はきょう、引退をします。まさか、自分がカープのユニホームを着て、19年間もプロ野球生活を送れると思ってもいませんでした。それも、指導してくださった監督、コーチ、いつも話をしてくれ、プレーと背中で引っ張ってくれた先輩方、本当に本当にかわいくて頼りになる後輩たち、一緒に戦った仲間たち、いつもチームを裏で支えてくれている裏方、スタッフの皆さん、僕を産んでくれ、丈夫に育ててくれた両親、いつも一番近くで応援してくれ、一番の理解者であった妻と子供たち。皆さんの支えがあり、ここまでやってくることができました。本当にありがとうございます。

 そして、何といっても、良い時も悪い時も、応援してくれたファンの皆さん。どの球場に行っても、レフトスタンドを真っ赤に染めてくれたファンの皆さん。いつもマツダスタジアムを真っ赤に染めてくれたファンの皆さん。ファンの皆さんの声援にいつも勇気と力を与えてくれました。そんなカープファンを、ぼくは日本一のファンだと思っています。そして、きょう、そんなファン皆さんの前で引退できることを本当にうれしく思っています。本当にありがとうございます。

 最後になりますが、野球人生、苦しかったことの方が多かったですが、先輩、後輩、ファンの皆さんの力によって、優勝も経験させてもらいました。小さいころから、大好きな野球を続けてきて、本当によかったと思います。19年間、皆さんの支えがあり、幸せな時間を過ごすことができました。19年間、本当に、本当に、ありがとうございました」

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