広島・石原慶 引退セレモニーで感謝「カープファンは日本一」 花束贈呈の会沢が涙浮かべる

[ 2020年11月7日 17:30 ]

セ・リーグ   広島0-2阪神 ( 2020年11月7日    マツダスタジアム )

<広・神24> ナインに胴上げされる石原慶(撮影・大森 寛明)
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 7日の阪神戦が引退試合となった広島・石原慶幸捕手(41)が、試合後にマツダスタジアムで引退セレモニーを行った。

 石原慶は開催に尽力した松田オーナーをはじめ、球団スタッフ、さらに医療従事者に感謝の言葉を述べ、「まさか、自分がカープのユニホームを着て、19年間もプロ野球生活を送れると思ってもいませんでした。それも、指導してくださった監督、コーチ、いつも話をしてくれ、プレーと背中で引っ張ってくれた先輩方、本当に本当にかわいくて、頼りになる後輩たち、一緒に戦った仲間たち、いつもチームを裏で支えてくれている裏方、スタッフの皆さん、僕を産んでくれ、丈夫に育ててくれた両親、いつも一番近くで応援してくれ、一番の理解者であった妻と子供たち。皆さんの支えがあり、ここまでやってくることができました。本当にありがとうございます」と、プロでの思い出を振り返った。

 さらに、どの球場でも、声援を送ったファンに向けては「カープファンを、ぼくは日本一のファンだと思っています。そして、きょう、そんなファン皆さんの前で引退できることを本当にうれしく思っています。本当にありがとうございます」と感謝の気持ちを述べ、スタンドから拍手を浴び、19年間の現役生活に別れを告げた。

 セレモニー後には、チームを代表して、捕手で後輩の会沢が花束を贈呈。目に涙を浮かべる会沢に、スタンドのファンも“もらい泣き”する場面があった。さらに球場を一周して、ファンにあいさつした後には、サプライズゲストとしてOBの黒田博樹氏と新井貴浩氏が花束贈呈に登場。石原慶も笑みを浮かべた。長くバッテリーを組んだK・ジョンソンと抱き合う一幕には、スタンドから温かい声援も起こった。

 試合は8回の守備から登場し、中田と組んで1イニングを無失点でリード。8回の打席では、引退試合のためにマウンドに上がった能見が全5球で直球勝負。石原慶はあえなく右飛に倒れたが、思い出に残る1620試合目の出場となった。

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