奈良学園大女性主務・上原さん、笑顔の最終戦「やり切ることができた」今秋リーグVが一番の思い出

[ 2020年11月7日 17:19 ]

第18回大阪市長杯争奪 関西地区大学野球選手権大会 準決勝   奈良学園大1―2関西国際大 ( 2020年11月7日    南港中央 )

仲間との記念撮影に収まり、笑顔を見せる奈良学園大・上原主務
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 奈良学園大の女性主務・上原美穂さん(4年=上宮太子)も完全燃焼で4年間の大学野球を終えた。就職活動などのため、秋季リーグ戦は下級生に役割を託していたが、今大会で主務に復帰。ベンチ入りし、献身的にチームを支え続けた。

 涙はない。試合後のミーティングを終えると、充実の4年間を物語るように「みんなのおかげで、やり切ることができました」と笑顔があふれた。近畿学生野球リーグ最多の優勝回数を誇る強豪を縁の下から支え続け、2年春には大学野球選手権で全国舞台でのベンチ入りも経験。その中でも「最後まで現役を続ける選手、就職活動に専念する選手。選手一人一人がいろんな気持ちで野球をやっていく中、最後にチームが一つになって優勝できたことが本当に良かったです」と今秋リーグ戦での、コロナ禍を乗り越えてのリーグ制覇を一番の思い出に挙げる。「後輩も成長していたし、安心したと言いますか…」と自らの役割を終えたことも実感した。

 現チームの大黒柱で、主務と同級生の大畑理暉投手(4年=履正社)も「就活などでいない時に、ありがたみを凄く実感した」と話すように存在感は絶大だった。コロナ禍もあり、就職活動は思うように進んでいない。それでもスポーツに関わる仕事に就きたい思いはブレない。

 「スポーツには込み上げてくる熱いモノがあることを実感しています。元気をもらったり、落ち込んでいてはアカンと思える時もあります。熱い思いを伝えられる仕事に就きたい思いは強いです」

 強い意思で4年間を完走した主務は、またしても強い意思で自らの将来を切り開いていく。

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