阪神・秋山“タイトル”獲りや!1イニング平均投球数リーグ最少

[ 2020年11月7日 05:30 ]

今季ラスト登板を前に笑顔で調整する秋山(撮影・大森 寛明)
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 阪神の秋山が、菅野、大野雄ら他球団のエースを上回る“タイトル”に手をかけている。現在、1イニングにおける平均投球数の「イニングピッチ」が14・41でリーグ1位。3年ぶりの2桁勝利をマークした右腕の躍進を、裏付ける数字だ。

 マウンドに立った試合はとにかく打線が活発だ。チームの最多得点上位2試合はいずれも秋山の先発。単に運が良いわけではなく、少ない球数で1イニングを投げ切るリズムの良さも大量得点を呼んでいる。今季は持ち球だったフォークの精度が格段に向上。追い込んで早いカウントで勝負できる場面が増え、球威の戻った直球も、多少甘いコースでもファウルを取れる。100イニング以上の投手ではこちらもリーグ1位の与四球率1・01と自慢の制球力も健在。四球連発で球数がかさむ苦投とは無縁だ。

 健康面でも“省エネピッチ”はプラスに作用する。18年10月に手術した右膝への負担軽減に成功。昨年は患部の状態も一進一退だったが、今季は一度も離脱することなくローテーションを守り抜いた。安定したパフォーマンスを維持できたのは、そのためだ。

 最終登板となる7日の広島戦へ向けて6日は甲子園での全体練習に参加。「いいピッチングで締めくくりたいという気持ちが強い。規定投球回は達成できなかったので、2桁勝利と合わせて、(3年ぶりの)防御率2点台を達成できるように頑張ります」。広島戦は今季5戦3勝と相性抜群。最後まで持ち味を発揮し、充実のシーズンを締めくくる。(遠藤 礼)

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2020年11月7日のニュース