関大北陽 大量リードもまた降雨ノーゲーム、辻本監督は意外な反応「これも、ええ思い出」

[ 2020年7月30日 20:51 ]

令和2年大阪府高等学校野球大会 2回戦   関大北陽―星翔(6回表降雨ノーゲーム) ( 2020年7月30日    万博 )

30日、星翔戦に先発した関大北陽の樽見投手(3年)
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 またしても勝利の前に「雨」が立ちはだかった。関大北陽は初回に3点を先行すると、5回にも代打・中村栄太(3年)の中越え2点二塁打などで4点を追加。だが7―0とリードを広げた直後に、悲劇が起こった。

 6回表1死の時点で試合は落雷のため中断に。38分後には降雨、落雷のためノーゲームとなった。3回裏終了後に降雨ノーゲームとなった26日に続く“無情の雨”。前回対戦も6―0とリードしていただけに、浮かばれない展開となった。

 ノーゲーム決定後の辻本忠監督(43)は意外な反応だった。「おもしろいな。(星翔戦は)3回目か!」。落胆はおろか、不運を楽しむかのような笑顔。

 「僕も2回連続ノーゲームなんて初めて。彼らもそうでしょう。これも、ええ思い出です。今年はコロナで甲子園がなくなって、2回も雨でノーゲーム。一生の思い出になるんちゃいますか」

 2試合とも大量リードの展開だったが「勝ち負けより、公式戦の経験が積めるのが大きい。2回戦であっても、もう3回目ですからね。初戦じゃない気持ちで入れるしね」と笑った。

 26日に続きこの日も先発し、5回を3安打無失点に抑えたエースの左腕・樽見海星投手(3年)は「前回打たれた打者を意識して力んでしまった。自分の投球で守備の時間が伸び、6回表までしかできなかった」と謙虚に話しつつも「他のチームより長く野球ができる。一生忘れない夏になると思います」と前向きに3度目の対戦に目を向けた。今度こそは展開だけでなく、天候にも恵まれたい。関大北陽ナインが「3度目の正直」に向けて一丸となる。

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2020年7月30日のニュース