龍谷大平安・原田監督 3年生最後の公式戦終え目頭押さえる、無安打リレーに「一番、いいゲーム」

[ 2020年7月30日 19:46 ]

夏季京都府高等学校野球ブロック大会 Aブロック決勝   龍谷大平安7―0京都成章 ( 2020年7月30日    西京極 )

<京都成章・龍谷大平安>応援のスタンドにあいさつする原田監督(右)ら龍谷大平安ナイン(撮影・井垣 忠夫)
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 こらえ切れなかった。龍谷大平安・原田英彦監督(60)は何度も目頭を押さえた。

 「一番、いいゲームだったと思う。ウチの野球を何とか最後にしてくれた。一番、いいゲームだった」

 様々な思いが込み上げる。新型コロナウイルス感染拡大により、夏の大目標を奪われながらも、たくましく、強く、最後まで戦い抜いた選手達の姿が嬉しかった。

 ノーヒットリレーで3年生最後の公式戦を締めくくった。先発・西本晴人投手(3年)が5回無安打無失点。2番手・坂尾浩汰投手(3年)、3番手・松本樹紀投手(3年)もそれぞれ1イニングを無安打でつないだ。参考記録ながら、西本はノーヒットノーランの記録がかかっていたが「試合前からたくさん、投げさせてやりたいと思っていた」と指揮官に迷いはなし。全員一丸で戦う事に意味があった。

 選手の、特に3年生の気持ちに寄り添ってきた。「高校生にとって、成長過程で一番大事な3カ月をコロナで奪われた。今までの3年より手を尽くしていない。いい形で卒業できるようにしたい」。熱血指揮官は今後も生徒に寄り添いながら、卒業までの道をともに歩んでいく。

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2020年7月30日のニュース