ソフトB・和田、圧巻9Kで3連勝「腹をくくって全力で」7回途中2失点 チームはパ最速20勝

[ 2020年7月30日 05:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク4―2西武 ( 2020年7月29日    ペイペイD )

3勝目を挙げた和田はハリーホークと笑顔でポーズ(撮影・岡田 丈靖)
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 無傷の3連勝!ソフトバンクの和田毅投手(39)は29日、先発した西武戦で6回0/3を6安打2失点と好投し、今季3勝目をマークした。9奪三振の決め球は全て直球。真っ向勝負で西武戦では3年ぶりの白星となった。チームは3連勝でリーグ20勝一番乗りし、貯金を今季最多の6とした。

 和田は抜群のテンポで無傷の3勝目を手にした。打者24人に対しての初球ストライク率は70・8%。優位に立ち、リズム良く投げ続けた。象徴的だったのは3回だ。源田、鈴木、森の3人をたったの3分で片づけた。

 「前回登板も(3回5失点だった6月27日の)西武戦も悪かったので、飛ばして行こうと。行けるところまでと腹をくくって全力で。それが良かったし、直球が凄い感じが良かった」。今季初のペイペイドームでのお立ち台で爽やかにガッツポーズをつくった。

 6回0/3、84球を投げて6安打2失点。9奪三振の決め球は全て直球だった。「5回までは若々しい投球で」と和田。西武戦では17年4月7日以来の白星となり、「打たれているイメージなので、またやられたら投げさせてもらえないんじゃないか」と覚悟して臨んでマウンドだった。

 5回に木村にソロを浴び、7回には栗山から適時打を浴びて失点したが、注意すべき打者を封じた。森は3度の対戦で全て空振り三振に仕留め、山川からも2三振を奪った。2桁目前の9奪三振。もし2桁の大台に乗せていれば、99年9月17日のロッテ戦で当時36歳4カ月の工藤監督がマークした球団最年長2桁奪三振を大幅に更新するところだった。

 前回22日の日本ハム戦では4回1/3、5安打2失点。今季最多の4四球が失点に結びついたのを反省し、無四球の投球を見せた。投球時の体の使い方を「横振りから腰を回して叩きつける縦振り」に修正し、好結果を引き寄せた。

 チームは3連勝を収め、リーグ20勝の一番乗り。工藤監督は「立ち上がりから球が走っていた。スピードガン以上に早く感じる中で三振も取れていた」とベテラン左腕の若々しい投球を絶賛した。(井上 満夫)

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