ヤクルト・村上 2ストライクから逆転V2ラン!「昨年の経験」糧にセトップ35打点

[ 2020年7月30日 05:30 ]

セ・リーグ   ヤクルト3-1阪神 ( 2020年7月29日    神宮 )

<ヤ・神> お立ち台の村上(中央)にではなく自らに水をかける古賀(右)(撮影・大森 寛明)
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 2ストライクは打者不利のカウントだが、ヤクルト・村上にとっては違う。36本塁打、96打点で新人王を獲得した昨季は2ストライクからの打率は・149だったが、今季は・320。「昨年、1年間経験させていただいたことが凄く良い方向にいっている」。本人も成長への手応えを感じている。

 1点を追う4回無死二塁。1ボール2ストライクからガルシアの低めの155キロ直球をはじき返し左中間席に突き刺した。6試合ぶりの逆転5号2ラン。「自分の打撃をしようと思った」。リーグトップの打点を35に上積みした。2ストライクからの打点はそのうち20を数える。

 フルスイングしての空振りという場面は格段に減った。逆転弾も「コンパクトに打った」。低い弾道で安打の延長線上のような打球だった。20歳はまだ成長途上だが、体のパワーは増した。大振りせずともスタンドに運べる。そのゆとりは、待ち方にも変化を呼ぶ。今季は配球を決め打ちせず、変化球、直球を頭に入れながら対応できるようになった。

 負ければ3位転落だった試合で前日の20失点大敗の悪夢を払しょくした。試合前には高津監督がナインに「自信を持って。しっかり勝とう」と話し、借りを返した。村上は「(28日は)ファンの皆さんに申し訳ない気持ちだった。また連勝できるように頑張ります」。不動の4番となりつつある。(黒野 有仁)

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