ロッテ3連勝 足でオリ守護神にプレッシャー サヨナラ死球呼んだ“代走攻勢”

[ 2020年6月24日 05:30 ]

パ・リーグ   ロッテ6―5オリックス ( 2020年6月23日    ZOZOマリン )

9回1死満塁、荻野は死球でロッテがサヨナラ勝ち。捕手・若月(撮影・長久保 豊)
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 【追球ズーム ここにFOCUS】押し出し死球による今季初の逆転サヨナラで3連勝。これを「幸運」のひと言で片付けてはいけない。ロッテ・井口監督は「今年は最後に足で追いつける力がある」と話した。

 1点差の9回、先頭マーティンが中前打を放つと、昨季13盗塁で、わずか失敗1だった岡を起用し二盗成功。1死三塁として井上の左安打で同点に追いついた。さらに和田を代走に送ると、ディクソンの初球暴投で一気に三塁まで進んだ。

 この時点で勝負はほぼ決まった。今月上旬の練習試合で12球団トップの7盗塁をマークしたいだてんが三塁にいることで、相手バッテリーは内野ゴロも許されない。相手の守護神はプレッシャーから四球、四球、押し出し死球と自滅した。

 犠打を選択する可能性もある場面で、岡は初球からスタート。指揮官は「サインです。康士朗も含めて、あの2人は初球からいける。そういう意味では打者も助けやすい」と胸を張る。今季のベンチ入り枠が26人と増えたことで「代走攻勢」が可能になった。こんな作戦ができるロッテは強い。 (横市 勇)

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2020年6月24日のニュース