阪神・矢野監督 笑顔の今季1勝目「うれしい 苦しんだ分。こっからまたスタート」

[ 2020年6月24日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神4―1ヤクルト ( 2020年6月23日    神宮 )

今季初勝利に笑顔の矢野監督(中央、撮影・大森 寛明)
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 苦しい時も笑顔を忘れず戦うことを誓った阪神・矢野監督も、待望の1勝には心からの笑みがこぼれた。宿敵に開幕3連敗を食らって迎えた1戦。敵地が続き、気分をリフレッシュすることも難しい中での今季初勝利に、まずは選手をねぎらった。

 「もう、うれしい。苦しんだ分。もちろん、これで良かったということはまだないんでね。こっからまたスタートできるという勝ちにしてくれたんで」

 勝負に徹する信念を見せた。この日の打順は22日の巨人第3戦と同じ1番・近本、4番・マルテという並び。指揮官自身が春季キャンプから2番・近本、4番・ボーアに強いこだわりを口にしてきたが、執着しなかった。一方で4―0の7回無死一塁で村上の場面では、1安打投球の青柳に代え岩崎を投入。19日の開幕戦で吉川尚に逆転2ランを浴びた左腕に要所を委ねた。

 「(岩崎)優も開幕で悔しい結果になって、マウンドに上がるまではなかなかすっきりしなかったやろうけど、あの場面からいってきっちりやってくれた。スア(レス)ちゃん、(藤川)球児と、ウチの勝ちパターンでいけたんで、いい勝ち方やったと思います」

 日本一を“予祝”して臨むシーズン。春季キャンプ中は朝5時半に目覚めると「俺は日本一の監督になるんだ」と口にしてから1日を始めた。その後はまず読書タイム。「起きてすぐがゴールデンタイムなんや。朝と夜では吸収力が全然違う」。朝食後はトレーニング室に通うストイックな生活で、頂点に立つための準備をしてきた。出遅れはしたがまだ残り116試合。高みへの第一歩を踏み出した。(山添 晴治)

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2020年6月24日のニュース