巨人・戸郷、今季初勝利!母・ヒトミさん、宮崎・延岡に感謝「動じない性格になった」

[ 2020年6月24日 06:30 ]

セ・リーグ   巨人3―2広島 ( 2020年6月23日    東京D )

中学時代の試合で投げる戸郷(母・ヒトミさん提供)
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 巨人・戸郷翔征投手(20)が23日、広島戦で6回2/3を4安打2失点と好投し、今季初勝利を挙げた。

 宮崎県都城市の自宅でテレビ観戦した戸郷の母・ヒトミさんが、今季初勝利を喜んだ。負けず嫌いで、2歳年上の兄とともに白球を追っていた少年時代を回想。進学した聖心ウルスラ学園では寮生活を送り、同校のある延岡市の人々にも感謝の思いを口にした。

 本当に良かったです。試合はソファに正座して見ていました。延岡の皆さんに、翔征を育ててもらったことを感謝しております。

 小さい頃から負けず嫌い。父(健治さん)が野球を教え、小学校に入ると2つ上の兄を追いかけながらやっていました。中学生からピッチャーを本格的に始めた。試合で負けるとずっと悔しがっていて、練習で疲れてても帰ってきてまた走りに行ったりしていました。野球だけはまじめ。風邪で学校を休んだ日も「野球の練習に行きたい」と言うような子だった。

 好きな釣りも父から教わりました。家の近くの川に連れて行き、私は車の中で終わるのを待っていたこともありました。本当に没頭すると釣りと野球だけ。将来は漁師になると思っていた。

 普段の生活では、言われたことは比較的すぐにやる子。小学生の時から洗い物をしてくれたり、自分のユニホームを洗ったり道具の手入れをしていた。自宅の都城市から近いこともあり、巨人やソフトバンクのキャンプに行ったりしていました。

 高校の寮からは海が見えるので、高校を選んだのも海が近いからかもしれない。ただ、野球も強い地区なので、負けず嫌いゆえに努力もしたと思います。空気も水も人も延岡には良いところがたくさんある。そんな環境で3年過ごすことができたことで、あまり動じない性格になったのではないかなと思います。

 今は本当にありがたい環境にいる。好きな野球ができて、自分自身も楽しいのだと思いますね。

 ◆戸郷 翔征(とごう・しょうせい)2000年(平12)4月4日生まれ、宮崎県出身の20歳。小1から野球を始める。聖心ウルスラ学園では2年夏に甲子園出場。3年夏は県大会8強。昨年9月27日DeNA戦でチーム17年ぶりの高卒新人勝利。1メートル86、75キロ。右投げ右打ち。

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