MLB強行開催!選手会、最終提案拒否でコミッショナー権限行使 開幕7・25前後 60試合制の見通し

[ 2020年6月24日 02:30 ]

MLBのマンフレッド・コミッショナー(AP)
Photo By AP

 大リーグ機構(MLB)は22日(日本時間23日)、今季の強行開催を決定した。

 スポーツ専門局ESPN(電子版)によると、70試合制を主張する選手会はMLBが提案した60試合制の採決を行い、反対33、賛成5で否決。この決定を受け、30球団のオーナーはコミッショナー権限で独自に開幕日や試合数を決定できる権利の行使を全会一致で可決した。その差は10試合。年俸を試合数に比例させることでは一致したが、ポストシーズン分配金を含めた2億7500万ドル(約294億円)の溝が埋まらなかった。

 16日(同17日)にMLBのロブ・マンフレッド・コミッショナーと選手会のトニー・クラーク専務理事によるトップ会談も実らなかった。MLBは「選手会はマンフレッド・コミッショナーとトニー・クラークが合意した枠組みを拒否した。失望している」と声明を出した。

 開幕は7月24日(同25日)前後で60試合制となる見通し。MLBは選手会に対し、選手の7月1日(同2日)までのキャンプ地集合と、健康と安全面の規約を含む運用マニュアルへの同意が可能かどうかの回答を求めた。

 選手会には異議申し立ての権利が残り、行使されれば、さらなる泥沼化は必至。米国内では新型コロナウイルス感染拡大に歯止めがかかっておらず、スター選手がオプトアウト(プレー拒否)を選択する可能性もある。合意なき開幕へ、課題は多く残っている。

続きを表示

この記事のフォト

2020年6月24日のニュース