巨人・戸郷 先発1勝!「桑田ロード」歩む20歳が呼んだチーム開幕4連勝 原監督「見事な投球」

[ 2020年6月24日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人3―2広島 ( 2020年6月23日    東京D )

<巨・広>新背番号になっての初勝利に笑顔を見せる戸郷(撮影・森沢裕)
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 巨人・戸郷翔征投手(20)が23日、広島戦で6回2/3を4安打2失点と好投し、今季初勝利を挙げた。球団の高卒2年目では87年の桑田真澄以来33年ぶりに開幕ローテーション入りした右腕が、プロ初の先発白星で期待に応えた。開幕から4試合連続で先発投手に白星が付くのは83年以来、37年ぶり。「桑田ロード」を歩む20歳が、開幕ダッシュを加速させた。

 昨季は中継ぎでのプロ1勝だった。先発での初勝利。戸郷にとって格別だった。

 「長く投げて1勝できたのはうれしい。初回を抑えられたのが一番。緊張しながら入りました」。捕手・炭谷との約束は、初回から飛ばすこと。ピレラへの1球目は151キロを計測。決め球は縦に鋭く変化するスライダーで2者連続三振を奪う立ち上がりだった。レギュラーシーズンでは初先発の東京ドーム。無我夢中で腕を振り続け、2回にはこの日最速の152キロで田中広を一ゴロに抑えた。

 小学1年時に「投手を思い通りに操るのが楽しい」と、捕手として野球人生をスタート。リードを通じ配球面を学んだ。投手を始めるきっかけは、当時の監督の「投手の気持ちを分かるように」という指導から。中学までは捕手との兼任。ただ腕を後ろに伸ばしてから振る独特のスリークオーターからの直球がすさまじい球威を誇り、中学校の軟式野球部の監督の勧めもあって投手一本に専念した。

 昨年の開幕2カード目の初戦は15勝を挙げてブルージェイズに移籍した山口。今年1月、沖縄で自主トレをともにした。「おなかがいっぱいになったくらいが前菜」と教えを受け、満腹時から、さらに特盛りご飯を平らげた。体重は入団時の72キロから1カ月で3キロ増加しプロ仕様の体に。フォームはダイナミックさを増した。

 昨季チームが唯一負け越した強力広島打線相手に7奪三振。6回2/3はプロ最長だ。6回は、山口直伝のフォークを最後に投じて3者連続三振。反省も忘れない。7回2死一、二塁で降板し「中盤までしっかりした投球ができたが7回は少し気が抜けてしまった」。開幕から4試合で延べ14人で無失点の中継ぎ陣にも支えられた。

 高卒2年目以内で開幕ローテーション入りしたのは、87年の桑田真澄以来球団33年ぶりで、白星は球団史上4人目の快挙だ。「見事な投球」と称えた原監督からは「チャレンジャー。あぐらもかけなければ、鼻も伸びる状態ではない」とさらなる進化を求められた。

 チームは4連勝。83年以来37年ぶりに4試合先発投手に白星がついた。1年目1勝ながら背番号68から13への変更は期待の表れ。「一勝一勝積み重ねられるように頑張っていきたい」。昨季の投球回は計8回2/3だけ。資格を有する新人王へ歩を進める。(田中 健人)

 ◆戸郷 翔征(とごう・しょうせい)2000年(平12)4月4日生まれ、宮崎県出身の20歳。小1から野球を始める。聖心ウルスラ学園では2年夏に甲子園出場。3年夏は県大会8強。昨年9月27日DeNA戦でチーム17年ぶりの高卒新人勝利。1メートル86、75キロ。右投げ右打ち。

 《V率“100”%!?》○…巨人が開幕4連勝。チームの開幕4連勝以上は17年に5連勝して以来3年ぶり13度目で、原監督では1分けを挟んで7連勝した13年以来2度目。また、先発の戸郷は6回2/3を2失点に抑え、菅野、田口、サンチェスに続く先発勝利。巨人の先発投手が開幕から4試合以上連続で勝利するのは83年(5試合連続)以来37年ぶり4度目。過去3度はいずれも優勝しているが、今季はどうなるか。

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