高木守道氏急死…「瞬間湯沸かし器」「権藤コーチとバトル」「暴走老人」でも器は大きかった

[ 2020年1月18日 09:15 ]

高木守道氏死去

渋い表情を見せる中日の権藤博投手コーチ(左)と高木守道監督
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 まさに「瞬間湯沸かし器」だった。一度スイッチが入ると誰にも止められない。3歳上の権藤投手コーチとの「70歳代バトル」はスポーツ紙の格好の話題。12年から2年間の監督時代を担当し、前任の落合監督とまるで違う人柄が新鮮だった。

 せっかちで他人の世話になるのが嫌いで、何でも自分でしようとする。沖縄の秋季キャンプでは自らグラウンド整備し、白線まで引いた。チームバスにはいつも一番乗り。「監督を待たせるわけにはいかない」とコーチや選手が早く来始めると、さらに早く乗ってしまう。奇妙な“いたちごっこ”が守道さんの性格を表していた。

 「暴走老人」という呼び名も付けた。怒られても仕方ないはずが、新入団発表で「新人は私のような暴走老人のようにはいきませんのでお手柔らかに」と乗っかってくれた。質問に答えてくれた後、「もっと暴走した方が良かったか?」とニヤリ。“沸点”は低くても器は大きかった。

 現役時代は知らない。ただ、代名詞のバックトスのようなプロフェッショナルで魅せるプレーを心掛けていたと話していた。監督時代もふとした身のこなしが格好良く、弱さとは無縁の人。突然の訃報は信じられない。ご冥福をお祈りします。(12、13年中日担当・山添 晴治)

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