侍ジャパン、圧倒的世界1位 プレミア12制覇で得た“真の称号”金で死守だ!

[ 2020年1月18日 08:00 ]

11月のプレミア12で優勝したことも世界ランク1位キープに大きく寄与した
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 悲願の金メダルへ、ポールトゥウインだ。世界野球ソフトボール連盟(WBSC)は16日(日本時間17日)、最新の野球男子のWBSC世界ランキングを発表し、日本は1位を守り、2位米国との差を約1500ポイントと大きく広げた。稲葉篤紀監督(47)は10年ぶりの国際大会タイトルとなった昨年11月のプレミア12優勝の意義を強調。7月29日開幕の東京五輪の金メダルで、1位の座を守り抜くことを誓った。

 自らの手でつかみ取った世界一の重みを感じていた。日本は今回の発表前も含めて世界ランキング1位に立つことはあったが、それはU―12や15など各年代の活躍があってのもの。稲葉監督は真の1位の意義を強調し、言葉に力を込めた。

 「今回はプレミアで世界一になった。そこは死守していきたい。日本はやはり野球は強い、と思ってもらえるのは大事なこと」

 世界ランキング1位の看板を背負い、7月29日開幕の東京五輪に臨むことも決まった。その座を8月8日決勝の金メダル奪取まで守り抜く。「とにかく金メダルを獲る。そこしかない。10年間世界一になっていないのに1位というのも、今までランキングはピンときていなかったが、守る思いが強くなった」と新たな思いで世界トップの称号を手にした。

 そのための視察へ、2月上旬から12球団のキャンプ地を漏らさず行脚する。東京五輪では選手登録枠が24人と、プレミア12より4人減る。「調子うんぬんよりも、選手を信じて使い続けるしかない。野手に関してはこの選手、と決めていかなくてはいけない」。控えが減る分、野手の出場レギュラーは固定したい考え。選考はより重要となり、練習姿勢から視線を光らせる。「五輪も熱いチームでやりたい。練習から一生懸命、それが熱さになる」と狙いを説く。

 また、プレミア12で一塁を守った浅村(楽天)、山田哲(ヤクルト)や、先発ではなく中継ぎをこなした大野雄(中日)、山岡(オリックス)らのように、所属チームとは違った持ち場を任せる可能性もある。候補選手と話す近況報告の中などで意図も説明し、準備を促していく。

 「プレミアは優勝したが、北京の分はやり返せていない。選手たちが喜ぶ姿を見たい」。主力選手として出場し、4位に終わった08年北京五輪の雪辱も果たす。世界1位の看板に恥じることのない、王者の野球で頂点を目指す。 (後藤 茂樹)

 ▽WBSC世界ランキング 過去4年間の代表チームの成績に基づき算出される。トップチームだけではなく、U―12、15、18、23など年代別大会の成績や、国際親善試合も対象。大会の格や参加チームのランキングにより獲得ポイントは異なる。日本は野球男子に加え、野球女子、ソフトボール男子も1位。ソフトボール女子は米国に次ぐ2位となった。

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