阪神・大山「三塁死守」へ決意 ボーアとマルテは「一塁を争って」

[ 2020年1月18日 05:30 ]

阪神の大山
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 春季キャンプ地となる沖縄・かりゆし宜野座で自主トレを行っている阪神・大山悠輔内野手(25)は17日、「三塁死守」と「全試合フルイニング出場」へ決意をみなぎらせた。

 「外国人が優先的に使われてしまうのはしょうがないとは思うんですけど、そこで大山を使うっていう風に思ってもらえるように。外国人で一塁を争ってもらえるように、三塁はしっかり守り抜けるようにやりたい」

 4年目を迎え、自身を奮い立たせるように言葉を発した。一塁専任のボーアの加入で、現状はマルテとポジションがかぶる。打力が武器である助っ人とのレギュラー争いは厳しい戦いが予想されるが、昨季127試合で先発した三塁を明け渡すつもりはない。

 競争を制しても手綱は緩めない。その先に見据えるものがある。「今年はフルイニングという目標がある。ベンチにいてはできないことがあるので試合に出て貢献したい。1イニング、1球でも他の人にポジションを譲りたくないので、フルで守り抜けるように」。

 正三塁手として本当の意味で長い一年を完走するため、沖縄でともに汗を流す経験豊富な能見からも知識を吸収する考えでいる。「(シーズンを戦う難しさは)季節によって気温も違うし、対応というか。(能見の)調整の方法っていうのはヒントになることがあると思うので、この時間を無駄にしないように。一緒に生活してマネしてみようかなというのもある」。食事法、睡眠法……。40歳の知恵も借り、安定したパフォーマンスの発揮方法を身に付ける。

 温暖な気候の下、連日屋外フリー打撃をするなど仕上がりは順調で「2月1日にマックスで動けるように」と気合も十分だ。

 「昨年一年(間)出ましたけど、誰もが納得するような成績ではないので、今年1年、しっかり残していかないと自分の立ち位置を確保できない。一日一日をしっかりやりたい」

 “守り抜く”と宣言した2つの目標を達成した先に、大山悠輔の新境地が開ける。(遠藤 礼)

 ▽阪神の三塁手事情 19年は大山が130試合(先発127試合)、糸原が37試合(同6試合)、北條が12試合(同10試合)で守備に就いた。途中出場を含めても3人以外に守った選手はいない。三塁手で全試合出場したのは、チームでは10年の新井貴浩が最後。

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