阪神ドラ6・小川 「第2の故郷」熊本支援へ活躍誓う

[ 2020年1月18日 05:30 ]

 阪神のドラフト6位・小川は神妙な面持ちで黙とうした。東海大九州キャンパスに入学したばかりの16年4月14日の熊本地震で被災しただけに、25年前の阪神・淡路大震災も他人事とは思えなかった。

 「自分が住んでいたところも、練習していた場所もなくなった。目の前に住んでいた方も亡くなられた」

 地震発生後、野球部はソフトボール場での練習を余儀なくされ4年間、専用グラウンドはないまま卒業を迎えた。いまだに修復できずブルーシートが掛けられた家も多いといい「4年前ですが、その状況はすぐ思い出せる」と、心の傷は癒えていない。

 だからこそ、期するものもあり将来的には熊本出身である岩貞のように「第2の故郷」熊本への支援活動も考えているという。「そのために何が必要か、何が必要ではないか、しっかりと練習から見極めてやりたい」と1軍での活躍を誓った。

 野球ができる幸せ。「その人たち(被災者)の分も背負って野球をしていきたい。自分が頑張れば、勇気づけられる人も一人はいると思う」。熱い思いが言葉になった。

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