ソフトバンク・内川 11年以来3度目首位打者へ、朝から8時間野球漬け

[ 2020年1月18日 05:30 ]

笑顔で打撃練習するソフトバンクの内川(撮影・岡田 丈靖)
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 早く捉え、遠くへ。とことん打ち続ける。ソフトバンク内川聖一内野手(37)が17日、宮崎県日向市で自主トレを公開し“早朝の誓い”を立てた。

 この日の宮崎・日向市の日の出時刻は午前7時15分。その12分後、すでに内川は屋内施設にいた。そこから夕方まで約8時間、みっちり練習した。

 「(打率)10割を目指し、どれだけ数字が残るか。首位打者の目標は変わらないし変える必要はない」。高らかに横浜時代の08年、ソフトバンクでの11年以来、通算3度目の首位打者を標的とした打撃職人。早朝から汗を流す姿も意欲の表れだ。

 「体がフレッシュなうちに“やれること全部やってやろう!”という思いで、日に日に開始が朝早くなっています。バットを振ることに関しては100%に近い。体の状態、準備もできてきていると思っています」

 ティー打撃から始まった約2時間の打ち込みでは計354スイング。右腕相手の打撃練習では、かすかな変化が見られた。「少しポイントを前に近づけ、球を早くつかまえようと。今まで引き付けての逆方向はあったが、差し込まれる打球が多かったので」。72スイング中、中堅より左方向への打球が66球。開始時間だけでなく、スイングの始動、タイミングも早まった。

 昨季は“球界最遅”となる19年目で、一塁手としてゴールデングラブ賞を初受賞。1094回の守備機会で失策0は一塁手部門でパ・リーグ史上初だった。それでも「打つ方で評価されてきたので打つ成績が上がらないのは残念」。打率・256に終わった打撃には悔いが残る。

 昨年12月、現役選手で唯一、名球会総会に出席した際、王会長らレジェンドたちの助言に刺激を受けた。「(元ヤクルトの)若松(勉)さんも43歳までやられたけど、まだやれたと。あれだけやり切った方が後悔するとは。正直、いつやめてもいい、と思ってたけど俺も同じ気持ちになるのかなと。“とことんやってやろう”という気になった」。早く振って、長くプレー――。内川は“早長”にこだわる。

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2020年1月18日のニュース