近大高専 東海地区の21世紀枠候補校に 文武両道で秋の県大会初制覇、初の甲子園へ一歩前進

[ 2019年12月13日 19:47 ]

東海地区の21世紀枠に推薦され喜ぶ重阪俊英監督(中央右)、上田透部長(同左)ら近大高専の学校関係者
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 日本高野連は13日、来春選抜大会(来年3月19日開幕)の21世紀枠候補9校を発表した。東海地区では近大高専(三重)が推薦され、工業高等専門学校としては春夏通じて初の甲子園出場へ一歩前進した。来年1月24日の特別選考委員会で出場する3校が決定する。

 田島大輔主将(2年)は「うれしく思っています」と一瞬、表情を緩めたが「これで決まりではない。チャレンジャー精神をモットーに冬の間も頑張りたい」と気を引き締めた。

 近大高専は文武両道の精神の下、週3日は16時15分終了の8限目まで授業がある。実習や実験などで60人の部員が一堂に会することも難しい。さらに多くの学校では平均点以下や30点未満のことが多いテストの“赤点”も60点未満と厳しく、勉学への注力も欠かせない。グラウンドは東海地区大学野球連盟に所属する4、5年生と共有。ハンディを乗り越えて今秋の三重大会を初制覇し、東海大会でも8強入りしたことが評価され、史上初の快挙へ大きく前進した。

 重阪俊英監督(37)は「(東海大会では)負けてしまったのにこうやって夢や希望という光を与えていただいていることに感謝したい」と殊勝に喜びを口にした。

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2019年12月13日のニュース