阪神マルテ“虎1号” 実戦復帰2戦目で手応え「いい感じで打てている」

[ 2019年4月26日 05:30 ]

3回2死、先制の2点本塁打を放つマルテ(撮影・後藤 正志)
Photo By スポニチ

 阪神のジェフリー・マルテ内野手(27)が25日のウエスタン・リーグ、ソフトバンク戦(鳴尾浜)に「3番・DH」でフル出場し「公式戦初本塁打」となる1号2ランを放った。3月中旬に右ふくらはぎの張りを訴えて戦線離脱。前日24日の同戦で実戦復帰してから2試合目で、求められる一発を記録した。27日からの12連戦での1軍昇格は微妙だが、5月反攻に向け、助っ人が確実に状態を上げていく。

 待ちわびた舶来砲の一撃だった。3回2死一塁での2打席目。マルテは1ボールから通算100勝と1軍実績も豊富な中田の高めに抜けたスライダーを見逃さなかった。力強くバットを振り抜いた打球は瞬時に左翼後方にある防球ネットを揺らした。虎党から拍手を受け、実戦復帰2試合目での公式戦初アーチを味わうかのように、ゆっくりとダイヤモンドを1周した。

 「いい感じで打てているなと思いますし、体もいい感じにいっている。自分のルーティンとトレーニングルームでやっていることを継続していきたい」

 状態の良化は続く3打席目にも表れた。5回1死一、三塁から、あと少しで本塁打という中犠飛。「いつも来た球をしっかり打つということしか考えていない」。ストライクからボールになる低めの変化球を見極めた直後の高め直球を仕留めた。

 横浜スタジアムで結果を伝え聞いた矢野監督は「すぐに(1軍に)上げることはないけどね。ファームで試合を重ねてね。しっかり守ってからだね」と早期の1軍昇格には慎重な姿勢を崩さなかったが「結果が出たのはオレらにとってもプラス」と喜んだ。

 1軍合流に向け、次なる課題は守備。27日からのウエスタン・リーグ、中日3連戦(ナゴヤ)では守備にも就く予定で、マルテ自身も「ポジティブにやっていきたい」と意欲十分だ。

 「まだ100%ではないので、そこ(100%)に向けてやっていきたい」。出遅れた分は必ず取り戻す――。矢野阪神の反攻にはマルテの力が不可欠なのは確か。来たるべき時に備え、新助っ人が確実にギアを上げていく。(北野 将市)

続きを表示

2019年4月26日のニュース