阪神ドラ3木浪 人生初甲子園でシート打撃2安打、矢野監督うれしい悩みどこまでも

[ 2019年3月6日 06:55 ]

シート打撃で2本目となる安打を放つ阪神・木浪(撮影・北條 貴史)
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 打ち過ぎて、矢野監督の構想までぶち破った!?阪神は5日、甲子園球場で全体練習を行った。シート打撃ではドラフト3位・木浪聖也内野手(24=Honda)が、初めて立った甲子園の打席で唯一の2安打をマーク。春季キャンプから打ちまくり、勢いが収まらない新人が、矢野燿大監督(50)にうれしい悩みを提供し続けている。

 これだけ打席に立てば欠点の一つくらい見えてくるものだが、木浪に関してはその兆しすら無い。無観客の甲子園で行われたシート打撃。静寂の中でただ1人、2度の快音を鳴らしてみせた。

 「甲子園自体が初めてだったので、(他球場と)違う雰囲気というか。すごいな、と感じました。お客さんが入っていなかったので、緊張はまだしなかったです」

 心躍らせて向かった初打席。走者なしで左腕・岩崎と対峙(たいじ)すると、カウント1―2からの5球目、118キロスライダーを捉えて低いライナーで二遊間を破った。同じく走者なしで迎えた2打席目には、島本の2球目、これまたスライダーにバットを合わせて左前に運んだ。

 人生初の甲子園でも雰囲気に飲まれず、持ち前のバットコントロールを発揮した。レギュラーを獲るにあたって重要な対左投手の打撃は「2年目に克服したので」と社会人時代にクリアし、苦手意識は無い。今春の実戦9試合にシート打撃を加えた通算成績は29打数16安打の打率・552。にもかかわらず、「自分の中では100%じゃない。もっと打席の中で余裕を持てるようにしたい」と言うのだから頼もしい。

 止めどころなく結果を出す新人のおかげで、矢野監督のうれしい悩みは増える一方だ。「うまさというか、しぶとさというか。ずっと、広角にしっかり打ち分けるという」と打撃技術の高さを再認識し、「二遊間も間違いなくできるやろうし、サードもファーストもできるやろうし」とユーティリティぶりに言及。開幕スタメンの可能性を問われると、「なくはないでしょう。そりゃ」と、日に日にその名前が色濃くなっていくのがわかる。

 この日のシート打撃で守った一塁、三塁はもちろん、二遊間にもライバルはひしめき合っている。しかし、実績を抜きにした今春の存在感だけで言えば、木浪が頭一つ抜けている。指揮官が抱いていたであろう構想を、ポジティブに乱し続ける新星からは、今後も目が離せない。(巻木 周平)

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