雄星 まずは英語スピーチでハートをキャッチ 称賛の声相次ぐ

[ 2019年1月5日 05:30 ]

マリナーズ入団会見で笑顔の菊池(AP)
Photo By AP

 最高のデビューを飾った。全米にライブ配信された菊池のマリナーズ入団会見。日米約50人の報道陣が詰め掛け、両親や妻で元フリーキャスターの瑠美さん(32)が見守る中、英語で冒頭のあいさつを行うと、米メディアの質問全てに英語で答えた。その誠実で、懸命な姿は見る者の心を打った。

 「I had a dream to play MLB when I was 15 years old. I have studied English.(15歳の時から大リーグでプレーすることが夢だったので、英語の勉強もしてきた)」

 マ軍公式サイトのグレッグ・ジョーンズ記者が「こんなに印象的なことはない。自ら英語を話し人間関係を築くことが彼を助けることになる」と話せば、マ軍専属の実況アナウンサーを務めるリック・リズ氏は「とても信用できる若者だと思った」と絶賛。スコット・サービス監督も「これほど誇りに思うことはない。Good job(よくやった)」と感心しきりだった。

 菊池は昨年、移動中に英語のテキストに目を通し、勉強に励んだ。英語が堪能な瑠美さんの支えも大きかった。日本メディアに対すると「聞き苦しい下手くそな英語で申し訳なかったというのが一番」と笑いつつ、「せっかくならば自分の英語で世界一の舞台に立っている選手たちと話をしてみたいという思いは、高校時代から持っていた」と語った。

 「少しずつ英語を勉強していきたい」。実直な人柄とコミュニケーション能力は、新天地での武器になる。

 ▼父・雄治さん(59)(英語でスピーチすると聞いていたといい)大丈夫かなと思いながら見ていたが、何とかこなしたのでホッとした。

続きを表示

この記事のフォト

2019年1月5日のニュース