阪神など熱視線 創志学園の西が始動 誓った!夏の甲子園V

[ 2019年1月5日 06:00 ]

気合十分の初練習で汗を流した創志学園・西純矢(撮影・大森 寛明)
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 阪神など複数球団が今秋ドラフト上位候補に挙げる創志学園の西純矢投手(17)が4日、岡山県岡山市の津高練習場で始動した。この日はロッテのスカウトが視察する中、室内ブルペンで初投げも披露。スライダー、チェンジアップ、フォークも交える31球の力投で2019年のスタートを切った。

 年末年始は実家のある広島県廿日市市に帰省。12月29日には亡き父・雅和さん(享年45)の墓前に手を合わせ、ことしにかける決意を報告した。「高校最後の夏は甲子園に行くので、見ていてください」――。最速150キロの剛腕は新春にふさわしい四つの誓いを新たに立てた。

 <1>自己最速を更新する155キロ計測

 <2>夏の甲子園大会での優勝

 <3>U18高校日本代表入り

 <4>岡山県の高校球界を引っ張る

 全てをかなえれば、ドラフト1位でのプロ入りも現実味を帯びる。この日の始動日は星野仙一氏の命日と重なった。西は広島県の出身だが、倉敷商の一員として岡山の高校野球界を引っ張った偉大な選手として頭の片隅に置いている。西は「(自分も)岡山を引っ張っていけるように」と言葉に力を込めた。

 オリックスから阪神へ国内FA(フリーエージェント)移籍した西は遠縁の親戚にあたる存在だ。「自分とは真逆で、コントロールがいい。見習いたいと思います」。尊敬のまなざしを向ける親戚のお兄さんに負けない輝きを純矢も放つつもりだ。(吉仲 博幸)

 ◆西 純矢(にし・じゅんや)2001年(平13)9月13日生まれ、広島市出身。小2から「鈴ケ峯レッズ」で野球を始め、投手と捕手。阿品台中では「ヤングひろしま」に所属。3年8月に「NOMO JAPAN」に選出され、米国遠征。創志学園では1年春の中国大会からベンチ入り。最速150キロ。持ち球はスライダー、フォーク、カーブ、チェンジアップ、ツーシーム。目標の投手は前田健太(ドジャース)。50メートル走6秒0。遠投120メートル。1メートル84、85キロ。右投げ右打ち。

 ▼ロッテ・黒木純司スカウト 体の強さ、150キロのストレート、狙って空振りが取れるスライダーが最大の魅力。今の力がMAXではなく、成長の幅もある。上位候補に入ってきます。星稜の奥川投手に近づくのか、追いつくのか、追い越すのか。ライバルの存在は刺激になるし、一つのモチベーションになるでしょう。

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