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韓国Vで幕を閉じたU18アジア選手権 大会の時期、バットなど日本代表のあり方にさまざまな課題

解団式でシャキーンポーズを決める日本ナイン(撮影・吉田 剛)
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 宮崎で行われたU18アジア選手権は韓国の優勝で幕を閉じた。日本は3位。来年のU18ワールドカップの出場権は確保したが、これからの代表のあり方を再考する、さまざまな課題が出た大会だった。

 あまりに時間が足りなかった。甲子園決勝まで戦った選手は約1週間で国際大会仕様に対応しなければならなかった。他国を見れば、韓国の高校野球は野球部を持つのは約70校ほどで、入学と同時にエリート教育が施される。韓国プロ野球による地元校のバックアップも手厚い。台湾は国内の高校から選抜された代表メンバーが約1カ月かけて練習を積んできていた。

 使い慣れない木製バットの問題点も指摘された。「日本の高校野球も木製バットを導入すべき」という意見もあるが、即時対応できないのが現実だ。日本がなぜ金属バットを採用しているかと言えば経済面が理由だ。加盟校の約8割が公立校。1本1万円前後かかるのに、すぐ折れてしまう木製バットは金銭的負担が大きすぎる。

 以上の背景を考えれば甲子園のスターを中心としたドリームチームの侍ジャパンU18代表でも、結果を求めるのは相当酷だったといえる。むしろ、甲子園直後の代表召集、雨による2日の順延、慣れないナイター、負けても翌日にまた試合がある試合方式と厳しい条件でも「後輩たちが世界大会を経験する機会をなくしてはいけない」と来年に希望をつなげた日本代表の奮闘は、称えられるべきものだった。

 選手たちへの負担軽減や国際大会への対応強化のためには、侍ジャパンのシステムがより縦のつながりを強くすべきだ。U18の前には社会人代表がアジア大会を戦っていた。トップチームからU12まで世代は違えど、情報共有はできていただろうか。他国の戦力分析を担う国際担当アナリストの必要性も強く感じた。

 国内高校野球と国際競争力強化の両立は容易ではない。だが、侍ジャパンのユニホームは高校球児の憧れになりつつあることは「全世代」戦略の成果でもあると感じる。

 疲労困ぱいと難条件の中で臨む代表首脳陣と選手たちに、できる限りの準備と環境を整えてあげられるシステム作りが必要だ。(記者コラム・松井 いつき)

[ 2018年9月14日 17:41 ]

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