レッドソックスのコーラ監督がトランプ大統領を批判 ハリケーン死亡者数を巡り「政治の道具にするな!」

[ 2018年9月14日 11:56 ]

トランプ大統領を批判したコーラ監督(AP)
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 大リーグで今季101勝(46敗)を挙げているレッドソックスのアレックス・コーラ監督(42)が13日、トランプ米大統領を「無礼だ」と痛烈に批判した。

 同大統領は同日、昨年にハリケーン「マリア」の被害に遭った米自治領プエルトリコの死亡者数に関して「私が現地を訪れたときの死亡者数は6人から18人程度だった。ところが私が帰ってからずいぶんとたって3000人になった。これは私の印象を悪くしようとする民主党の仕業だ」とツイート。米スポーツ専門局のESPNによれば、プエルトリコ生まれで今年1月に救援活動を行っている同監督は「現地に行ったことに対しては感謝しているが…」と語った上で「3000人についてツイートすることは私の母国に対しては実に無礼なふるまいだ。私たちはそう感じるが、彼(トランプ大統領)はそう思わないのだろう」と厳しいコメントを残した。

 プエルトリコ自治領政府は全島停電となった壊滅的な被害を受けたあとで米ジョージ・ワシントン大の専門機関に正確な調査を依頼。その調査報告を受けて、最終的なハリケーンによる死亡者数を64人から2975人に修正していた。

 コーラ監督は「この問題を政治的に利用するのは許せない。これは人間性も問題だ」と発言。なおプエルトリコでは現在もなお復興が進んでいないが、トランプ大統領は11日に「被災への対応は素晴らしいものだった」と語っており、与党・共和党内でも批判の声が沸き起こっていた。

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