ソフトB千賀“天王山”初戦へ「気持ち入る」15日から首位攻防戦

[ 2018年9月14日 05:30 ]

キャッチボールを終えて引き上げる千賀
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 奇跡の逆転優勝へ、負けられない首位攻防戦が始まる。2位・ソフトバンクは、15日から敵地メットライフドームに乗り込んで首位・西武との3連戦に臨む。最大11・5あったゲーム差を約1カ月で3に縮め、勢いはこちらにある。先陣を切る千賀滉大投手(25)は今月末に組まれている西武3連戦もにらみ、相手に苦手意識を植え付ける快投を誓った。

 気分の高揚をストレートには表さない。ペナントを争う首位・西武との“天王山”初戦を任された千賀はあくまでクールだ。

 「ゲーム差が詰まったのはチームが勝ってくれたから。この1週間、メットライフでの西武戦と思って過ごしてきた。気持ちの変化はメチャクチャあるわけではないけど、気持ちは入る」

 過激な言葉を使わなくても表情に闘志がにじむ。この日は仙台から都内へ移動し、神宮室内練習場で投手練習に参加した。

 チームは8月11日時点で11・5ゲーム差の3位。そこから21勝5敗、勝率・808の驚異的な猛追により約1カ月で3差まで詰め寄った。開幕投手を務めた今季は序盤で離脱した時期もあるが、ここまでチームトップの11勝。勝負どころで、さらに燃える。

 雪辱の思いがある。メットライフドームで前回登板した7月31日は自己ワーストの5本塁打を浴び7失点。一敗地にまみれた。「バカスカ打たれた。しっかり投げることが大事」。そこから投球フォーム修正でよみがえり、8月は4戦4勝で自身初の月間MVPにも輝いた。西武戦の前回登板である同24日は救援陣の力を借りながら3安打2失点。

 今回は凄味を増した快投を見せたい。西武とは、この3連戦を含め今季残り7試合。月末27日からの3連戦で再び登板する見通し。「嫌なイメージをつけるつもりで」と完膚なきまでに封じる意気込みだ。

 千賀に続き、16日は大竹、17日はミランダと両左腕を送り込む工藤監督は目の前の勝負だけでなく最終盤も、にらんでいる。「この3つが最後ではない。次の3つもあるし、嫌なイメージがつけば。相手のプレッシャーになってくれればという思いはある」。ただ勝つだけではなく、相手に苦手意識を植え付ける圧勝を。4連勝の勢いに乗る今なら不可能ではない。 (後藤 実穂)

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2018年9月14日のニュース