巨人　岡本　４打点で４番が救った連敗４で脱出

セ・リーグ   巨人５―３中日 （ 2018年8月31日    ナゴヤＤ ）

９回２死満塁、岡本は勝ち越しの適時打を打ち二塁ベース上でガッツポーズ（撮影・荻原　浩人）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
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　修正力こそ、巨人・岡本の凄さだろう。同点の９回２死からつくった満塁の好機。２球目、低めのスライダーを打ち損じた。左翼ポール際に特大のファウル。「しまったな」と反省した。

　「追い込まれたから、センター方向を意識していこう」。直球を１球挟んだ後の４球目も、低めのスライダーだった。今度は体の開きをこらえる。球をしっかり引きつけ、中越えに運んだ。「食らいついて拾うことができた」という、走者一掃の決勝３点二塁打。チームの連敗を４で止め、右拳を突き上げた。

　修正力は、日々の打撃練習で磨いてきた。岡本は試合前のフリー打撃を終えると、必ず二岡打撃コーチの元に足を運び、会話する。練習での反省点を確認するメンテナンス作業。同コーチは「自分の今の状態を口に出して言えるかどうか、というのも勉強」と説明し、オープン戦期間中から続けてきた。

　９回２死２ストライクからの一打。高橋監督は「勝負強さはたいしたもの。彼の成長というものが一打席に出た」と賛辞を贈った。

　大好物は鍋料理。暑い夏でもしょうゆ味で野菜を多めに取り好調を維持する。６回の左前適時打で計４打点。８月は計２８打点を挙げ、月間２８打点以上は１０年４月のラミレス（現ＤｅＮＡ監督、３０打点）以来となった。「最近は負けていたので勝てて良かった」。夏バテ知らずの４番打者を中心に勝負の９月に入る。　（神田　佑）