中日 ビシエド セ新記録の月間47安打「会心の当たりではなかったけど良いところに飛んでくれた」

[ 2018年9月1日 05:30 ]

セ・リーグ   中日3―5巨人 ( 2018年8月31日    ナゴヤD )

<中・巨>初回裏2死三塁、ビシエドは先制となる左前適時打を放つ(撮影・椎名 航)
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 いとも簡単に記録を塗り替えた。中日・ビシエドが初回2死二塁でカットボールを捉えた打球は三遊間を破る左前適時打。セ・リーグ新記録となる月間47安打目となり、プロ野球史に新たな1ページを記した。

 「チャンスで回してくれて安打が出て良かった。会心の当たりではなかったけど良いところに飛んでくれた」

 8月はプロ野球最多タイの8度の猛打賞を記録するなど打率・465、7本塁打の大暴れ。来日3年目で初めて大きな離脱がなく「毎日、試合に出ることで準備ができている」と好調の要因を分析する。キューバ出身で陽気なラテン系助っ人と思われがちだが、ファーストミットなど道具に人一倍こだわりを持つ生真面目さが日本の野球にアジャストできる秘訣だ。

 96年8月にイチロー(オリックス)が樹立したプロ野球記録48安打に王手をかけたが、1点を追う6回1死一、二塁で遊ゴロ併殺打に倒れるなど2打席目以降は無安打に終わった。チームも同点の9回に3番手・佐藤が3点を失い、2連敗となり「(新記録は)嬉しいが、試合に負けて心から喜べない」と会心の笑みとはいかなかった。

 それでも3位まで、まだ4・5ゲーム差。「月が変わっても一緒。最後まで力強く戦えるよう頑張る」。いちるの望みを残す逆転でのCS進出には主砲のさらなる力が必要だ。(徳原 麗奈)

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2018年9月1日のニュース