広島 丸が決めた!延長戦で決勝弾「バティの本塁打で“さあ行くぞ”という気持ちを出してくれた」

[ 2018年9月1日 05:30 ]

セ・リーグ   広島6―5ヤクルト ( 2018年8月31日    神宮 )

<ヤ・広>決勝アーチの丸がヒーローインタビューを終えてファンの声援に応える(撮影・大塚 徹)                                       
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 一丸で持ち込んだ延長戦。最後は、これまでの無安打の鬱憤(うっぷん)をはき出すかのように広島・丸が決めた。同点の延長10回の先頭。投手は梅野に代わり、その初球の直球を豪快に空振りした。「大振りだから、しっかりとコンパクトにいかないと」。冷静に分析して迎えた2球目も直球。今度は完ぺきにとらえて、乾いた打球音を響かせながら右翼席に突き刺さる決勝アーチとした。

 「それまでは仕事ができていなかった。それでも、結果に関わらず切り替えて打席に入れている。バティの本塁打で“さあ行くぞ”という気持ちを出してくれた」

 丸が勝利の要因にあげたのは、4点劣勢の8回に飛び出した一発だった。無死一塁で代打にはバティスタ。1ストライクから、ブキャナンの直球を左翼席に放り込む2ランとして、猛攻の号砲を鳴らした。

 「代打だったので前に飛ばそうと思っていた。代打のときはより集中力が高まる。先発のときみたいに、1度の凡打も許されないからね」

 さらに松山の左前適時打で1点差。9回1死三塁では守護神・石山から野間の左犠飛で同点とした。

 そして、延長に持ち込んだ裏には、のちに決勝アーチを放つ丸の守備があった。9回1死一塁で広岡は中崎から左中間への二塁打。この打球に、丸は最短距離で向かい、スライディングキャッチして素早く中継へ返球。一塁走者のサヨナラ生還を寸前のところで防いだことが大きかった。

 丸の攻守の活躍でチームは4連勝し、緒方監督は「今日は守り勝った。丸のギャンブルがなかったらサヨナラ負けだったからね。そして、決勝本塁打で二重丸の働き」と称えた。2位のヤクルトとの直接対決を制したことで、優勝マジックを2つ減らして17。リーグ3連覇への重圧を感じるどころか、ゴールテープへ向かって加速している。

(河合 洋介)

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2018年9月1日のニュース